新興・中小型株分析

メディアドゥ(3678)が出版デジタル機構を買収した影響を考える。


シンプロメンテに継ぐ同業M&A効果検証ブログです。
効果がわかるのは買収後なので「わからない。」が正解であくまで足し算するだけなのですが。。。

電子書籍取次のメディアドゥが出版デジタル機構を約80億円買収しました。
出版デジタル機構は簡単にいうとメディアドゥと同業の企業です。

どちらも電子書籍取次大手です。
例えるから電子書籍取次の「電通」と「博報堂」が合併というのに近いのでしょうか。(言い過ぎかも。。。)

ところでこの買収効果ってどれくらいなのでしょうか。
妄想で計算してみました。

メディアドゥは今期売上予想が150億円経常利益7億円の会社です。

一方出版デジタル機構は

前期 売上146億 経常利益6.2億円の会社です。

しかし、これは前期の数字です。電子書籍市場は拡大しているので
メディアドゥだけ伸びて出版デジタル機構は伸びないとは考えづらいです。

そこで数字はよくわからないのですがメディアドゥが前期比で33%売上が伸びていますので
控えめに考え25%売上も利益も伸びたと仮定します。

そうなると

今期妄想

売上    146億*1.25=182億
経常利益  6.2億*1.25=7.75億円

になります。

これを合計しますと今のメディアドゥは今回の買収により

売上 150+182=332億
経常  7+7.7=14.7億
の企業になったともいえます。

もちろん妄想数字込みなので根拠はとても薄いのですが。。。。
ただ、そうなると純利益が11億円くらいになり

株価2203円(時価総額219億円)ではPER約20

 

となり、メディアドゥではあまり見かけないようなPERになります。
(本当に株価の値動きに対して未来が見れるわけではないのでよくわかりません。これが買いと思うか、そうでないかは読み手次第ということで。^^;)

 

ところでこの買収は79億円かかっているのですが全額借り入れで資金を用意するとのことです。

正直言いますと、今のメディアドゥにとってはかなり冒険した買収かと思います。
とは言え、メディアドゥの事業はいわば電子書籍の関所見たいなもので
通行人が多ければしっかり利益が出るビジネスモデルというのも事実なわけで冒険に出ても悪くないのも思います。

パピレスの時でも書きましたが
電子書籍が本当に面白くなるのは「電子書籍革命」と言って騒いでいた
数年前よりも間違えなく今の方が面白いと思います。

買収の効果がどうなるのか楽しみですね!

     

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