新興・中小型株分析

お薬のゆうパック(メディカルシステムネットワーク(4350))

全画面キャプチャ 20160401 223238

日経はどこでその情報を仕入れてきたのかという謎の記事が結構あり
それが本当であっても、できないことであっても株価に織り込まれます。

ということで今日の日経に日本郵便と提携のニュースがでまして
メディカルシステムネットワーク寄らずのストップ高になりました。

全画面キャプチャ 20160401 224844

でもこのIRを見て思ったのですが
全画面キャプチャ 20160401 223408

協議を進めているのが事実であれば間違えなく相場は折り込みにいきますね。
今後、在宅医療の分野はどんなペースであれますます活発化していくのは間違えがないことです。
その時にお薬が郵便で届くのであれば便利だと思うので需要がかなりあるかと思います。
ところでメディカルシステムネットワークはどんな会社なのでしょうか?

見てみましたら

■薬局事業
■医薬品等ネットワーク事業

で構成されています。
全画面キャプチャ 20160401 223826

薬局は全国で351店展開していまして

全画面キャプチャ 20160401 223902

医薬品ネットワークは中小型の薬局が少ないロットだと高くしか仕入れできないものが
ネットワークに加盟するとまとめて安く買えるので経営が安定するというネットワークですね。
最近のヤマダ電機とヤマダ電機と提携を結んだ街の小さな電気屋さんみたいな関係に近いのかなぁ。と思います。

全画面キャプチャ 20160401 224001

今のところ利益は半々ぐらいでわけていますね。
全画面キャプチャ 20160401 223826

さて、話を戻しまして
この記事が本当のことであってもどうしても気になってしまうことがあります。

それはメディカルシステムネットワークの売上の規模は結構大きいのでインパクトが少ないのではないか

という事です。

今期は873億円の売上で15億円の純利益を見込んでいます。
全画面キャプチャ 20160401 223614

薬の配達は調剤薬局事業に当たると思いますので
営業利益率は 2364/60517=3.9%です。
思った以上に利益が薄い商売です。

で、もし薬局で1億円営業利益を増やすのでありましたら売上20億弱必要となります。
そうなりますと、1店舗あたり20億/351店舗=569万円増える必要があります。
週休一日とすると1日あたり 569/312=18000円売上を伸ばす必要があります。
ということは1人2000円として6人プラスにして1億円です。
営業利益を3億プラスするのには一日に20人程度お薬をゆうパックで運ぶ必要があります。

それって現状のメディカルシステムネットワークの規模から考えたら
そこまで大きな材料なのでしょうか。
(もしかしたら集中センターから配達という事なのかもしれませんが、在宅医療がほんとうの意味で普及するのはもうちょっと先だと思います。^^:)
なんて事を思うのでありました。

ただ、集中センターから一括で配達となると薬のアマゾンみたいな感じになると思うので
利益率はかなり高くなる可能性もありまので、早く提携して結果をみてみたいですね。
軌道に乗ることを楽しみにしています。

追伸 楽しみにしています。と書きながらも、医療給付額が上がっていってます。
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h25/html/nc123120.html

2000年 26兆円 → 2012年 35兆円
全画面キャプチャ 20160401 231231-001
本当に今の制度で薬が買えるのかほんとうに心配だったりします。
(個人的には医療費給付の上限を決めたほうがいいのではと思っています^^;良いことではないですが政治家はこの件で甘いことばっかり言って逃げないでほしい。と思うのです。いくら構造改革とか言ってもこの医療給付の増額ペースと比べたらすべてが小さい事ですよね。)

追伸の追伸

個人的には調べていたらこの成長率でなぜこのPERというのが気になったりします^^;
 

 

 
    
 

 

 

-新興・中小型株分析