新興・中小型株分析

投資意欲が削がれる資料。(エボラブルアジア 6191)

毎日通勤中に書いていて思ったのですが

ぼくが資料を見ていて投資意欲が削がれてしまう資料の共通点が2つありまして

■自社の規模はひとまず置いておいて市場全体の規模を延々と語る。
■どうやったら目標に到達するのかよくわからない。

というのがあります。
それは本当に素晴らしい企業であってもです。ちょっと苦手なのです。

といいますのも、市場一位の会社なら説得力があるのですが
100位なら市場が拡大しても恩恵は上位が取って終了になりますし、

目標はなにか根拠があり言うものだと思いますので
根拠ないものを語るのはホラではないかと思うのです。

となると、ぼくの投資意欲とかあまりわかなくなってしまいます(><)
(基本中長期なのでほとんどの日がノートレードですが(^_^;)

今回はそのような企業の話です。
エボラブルアジアが上場しました。

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格安チケット事業と訪日旅行事業とベトナム人のITオフショア開発事業を行っています。

ITオフショア開発事業は1000億円
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訪日旅行事業は3兆5000億円
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オンライン事業は2兆5000億円の市場規模です。
全画面キャプチャ 20160331 222701

この3つをすべて取れば売上高が何千億になると思うのですが
3つの事業を行っても現在の売上は35億予定です。
全画面キャプチャ 20160331 222525

この規模ならやはり市場規模が大きくなったとしても上位何社かが分前をとって
恩恵を受けないと思うのは、最近のスマホゲーム市場・SIMカード市場の現状を見たらそう考えざるをえません。
あと資料みていたらどうしても気になることがあります。
それは取扱高が2020年頃には5倍と1000億円になると書いてあります。

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結構大きな目標です。
これを
CARG(年平均成長率)
http://www.7ak.org/cagr/
で計算しますと

4年後2020年に1000億円に達成させるには年49%成長が必要となります。
頃と書いてますので、6年で1000億円にするには年30%成長必要になります。
当然ですが後になればなるほど成長率を維持させるのが大変になります。

で、今年の取扱高の計画を見てみますと

全画面キャプチャ 20160331 223414

225/206.4=1.09011628

たった9%です。
それで2020年頃1000億円の根拠がどうしてもわからないのです。
訪日外国人に4000万人になっても現状を見たら日本人がほぼ購入しますし
外国にも同様の会社はありますので取り込むのは難しいと思うのです。。。
そう考えると4年位で5倍は本気で考えていないけどとりあえず言ってみたなのではないかと思ってしまうのです。

冷たい意見ばかり書いてしまっていますが
それと投資の結果は別です。

先程述べましたぼくの中で苦手資料企業の代表はジグソーなのですが。

2/15に中期経営計画を発表してまして
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yama『これって夢をそのまま書いただけでは!まったく意味ないのでは。。』と冷たい目でみてたのですが
『時価総額5000億円!すげーーー!!!これは買いだ!!』と素直に思ったほうが
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ものすごく儲かってます。

いくらなにを言っても、投資成績では完敗です。
とは言え、自分の性格も投資方法も180度変えるのは難しいのです。
(大負けしていたら考える必要があるのですが、今のところは今の自分の投資法を突き詰めたいと思うのです^^;)

そうなると、上がるジクソーを指をくわえて見ているだけです。
ということで、「苦手」というのは「うらやましい」と素直に言えないだけなのかもしれません^^;

エボラブルアジアも成績でも株価でも上手くいくようがんばってほしいですね!

2017*01*08 追記 続編書いてみました。よろしくお願いします。

    

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