日本管理センターがMSワラントでの資金調達を発表しました。
MSワラント(行使価格修正条項付新株予約権)で一体どういった取引なのか学んでみました。
日本管理センターのMSワラントはとは?
今回の引受先はモルスタです。一番損しない役割です。
今回は最大第五回250万株 第六回200万株で450万行使できます。
で、金額修正が
第五回 92%
第六回 93% と書いてあります。
ということは
株価1000円(第五回92%)の場合
モルスタ 920円払う
日本管理センター 920円分の資金調達GET & 新株をモルスタに渡す。
という契約になっています。
モルスタ側から見たら920円で1000円の株GET→すぐ売る→数%の利益GETになります。
ただ902円が最低行使価格ということは
902円/0.93=969円以上でないと行使されません。
なのでこのままですと資金調達できずに終了。しかも、969円以上はMSワラントがあるので上がりにくい。といった誰も得しない展開になる可能性がありますね。
MSワラントの使いみち
では資金調達ができたとしてその65億円の使い道をみてみますと
システム改修10億円
M&A55億円
に予定になっています。
日本管理センターのMSワラントは本当に必要?
ただ、どうしても気になることがあります。
それは本当にM&Aで55億円使うのだろうか?
ということです。
55億円でPER20の会社を買収すると3億弱円の利益がでる会社が買収できます。
もちろん買収してから成長するとプラスになりますが「買収してから成長」というのは言うのは簡単。実際は本当に難しいです。
で、日本管理センターは
すでに16億〜18億円の利益を安定的に今は出している会社です。
システムで10億円と言いましても
現金が47億円あります。
そのような会社がなぜこのタイミングMSワラントしたのか不思議に感じます。
あえてで考えてみますとサブリースが主力の日本管理センターの月次は
管理戸数・・・・あんまり増えていない。
滞納保険件数・・・増えている。
となっていて、今は問題がないものの、
このペースが悪化すれば日本管理センターに悪影響がでることは考えられますので
そのための資金調達なのかなあ。と影の目的をぼんやり考えて見るのでありました。
今後の展開も注目ですね。