SB623の治験成功
サンバイオがSB623のフェーズ2が成功しました。
評価によると改善が
投与群 8.2点
コントロール群 2.4点 と確実に差が表れています。
SB623と外傷性脳挫傷
SB623は外傷性脳挫傷に有効です。
外傷性脳挫傷はwikiによると
外傷性脳損傷(がいしょうせいのうそんしょう、traumatic brain injury)は、頭部に物理的な衝撃が加わり起こる脳損傷。略称TBI。軽度のものは軽度外傷性脳損傷(MTBI)と区別することもある。頭部がダメージを受ける機構については、頭部外傷の項を参照のこと。
脳の一部が局所的にダメージを受ける脳挫傷とは異なり、脳の軸索が広範囲に損傷を受けるもの。軽度から中程度の損傷においては、早期回復が期待されるが、高次脳機能障害に至った場合、記憶力、注意力の低下や人格形成やコミュニケーション能力に問題が生じるほか、四肢の麻痺が生じることもある。外見上、健常人と何ら変化は無いが、社会適応性が損なわれるため、通常の生活が送れずに苦しむ患者は多い。
との事ですので簡単に治るものではないものの一つになります。
サンバイオが創薬中のSB623とは
SB623は
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/151/3/151_117/_pdf/-char/ja
脳手術によって投与される薬になりますね。
SB623の販売時期は?
今回の結果により
アメリカはフェーズ3に入り
日本は条件付き承認でH32.1期(2020年1月までには)には販売される予定です。
条件期限付き早期承認制度とはなんだろう。と調べてみますと
条件期限付き早期承認制度は去年できた制度で
既存の治療方法がないものに限り早期に承認がおりる制度になります。
SB623と脳梗塞
また今回の結果とは別に
脳梗塞の薬の申請も行っておりその結果は来年に発表されますね。
2019/2/10追記 治験の結果、主要評価項目を達成できませんでした。
今後の進展は後日発表されるとのことです。
SB623についてどのくらい儲かるのか。
SB623の売上について考えてみたいのですが
■外傷性脳挫傷における日本販売
■脳梗塞における日本販売(2019年中に判明)→しばらく先
■脳梗塞・外傷性脳挫傷における世界販売(フェーズ3が通った時 2020〜2021年ごろ判明)→脳梗塞に関してはしばらく先
をどこまで織り込むかによって金額は全く変わってくると思います。
外傷性脳挫傷の患者数は日本で16万人〜32万人 https://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20181102-OYO1T50015.html
脳梗塞の患者数は日本で117万9,000人 http://www.seikatsusyukanbyo.com/statistics/disease/cerebral-infarction/
です。
また当分先の話になりますがパーキンソン病やアルツハイマー病にも適応できないか考えているみたいです。
SB623に気になること
あえて気になるところを書きますと
■フェーズ3が失敗したら日本での販売はどうなるのか?
■ライバルで同様の薬は今後でてくるのか?
■薬価はいくらなのだろうか?
■脳手術だと件数少なそうなので、手術できる病院があまりないのではないか?
というのは気になります。
完全に仮定の話ですが
■薬価 100万円 ■年間 3万人 だと 売上は 300億円です。
これを大日本製薬等で配分となります。
株をしているといくら利益がみたいに事を考えてしまいますが、
まずは今まで治療手段がなかった薬ができる可能性ができただけで大きな前進だと思います。
一人でも患者の生活に貢献できることを願っています。