新興・中小型株分析

サンユウ(5697)と神戸製鋼所 

神戸製鋼所のデータ改ざんのニュースが続きます。

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXMZO22494290Q7A021C1MM0000/

 

ぼくが神戸製鋼所の1社員だったらと
「昔から続くデータ改ざんを悪い事と告発できるのだろうか?」
と考えたら多分できないのではないかと思います。

「これはちょっと違っていてもそういう会社ルールでもずっとOK。ということは社外でもOKなのだろう。」

と、考えてしまいそうです。
サラリーマン金太郎にはなれません。。

今後、神戸製鋼所には取引先から打ち切られるとか、アメリカで多額の違約金が決まるとかあると思うのですが、
ほとんどの社員は悪くないことの気もします。

しかし、「ほとんどの社員は悪くないから許そう。」には絶対なりません。
信頼を落としたのを取り戻すのは本当に大変です。

そんななか新日鉄住金系の磨き棒鋼企業サンユウが神戸製鋼所の売上を奪うのではないか?ということで
株価があっという間に2倍になっています。

サンユウは みがき棒鋼 をメインで販売しています。

棒鋼は自動車部品などに使われています。

確かに神戸製鋼所は自動車向けの製品も多々ありますのでサンユウが担うこともありそうです。

 

では、サンユウは神戸製鋼所の代わりになれるのでしょうか 。。。。と書きましたが

言うまでなく代わりにはなれません。

 

なぜなら規模が全く違うからです。

神戸製鋼所

サンユウ

100倍違います。

いきなり代わりになるような工場が瞬間的にできるわけがありません。

しかし、

◆神戸製鋼所の仕事の一部がサンユウに回ってくる

という可能性はもちろんあります。

そうなると業績はもちろん良くなるのですが

◆上場来最高近辺の売上を記録しているサンユウに余剰の生産設備はあるのだろうか?

という疑問もでてきます。

それはどうなるのかわからないという事で
「思惑」で株価は大きく動くわけですね。

(ただサンユウは今まで割安に放置されていたという所もあるのかもしれません(..;))

どうなるにしろ、この神戸製鋼所のニュースがあったとしても、このようなニュースは地球上からなくなることはないんだろうな。と思うのでありました。

 

 
 

   

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