IRセミナーで恥をかかないための最低限の知識とは?

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IRセミナー参加前に押さえるべき基礎知識

IRセミナーに初めて参加する際、「変な質問をして恥をかいたらどうしよう」と不安になる人は多い。しかし、最低限のポイントを押さえておけば、堂々と参加できる。

IRとは何かを理解する

IR(Investor Relations)は「投資家向け広報活動」を指す。企業が株主や投資家に対して、経営状況や事業戦略を説明し、適正な企業価値の評価を促進する活動だ。つまり、企業が「うちの会社はこんなに魅力的ですよ」とアピールする場である。

決算書の基本用語

完璧に理解する必要はないが、以下の用語は頻出するため覚えておきたい。
「売上高」は企業の商品・サービスの販売による収入総額。「営業利益」は本業で稼いだ利益を示す。「当期純利益」は最終的に企業に残る利益だ。「ROE」(自己資本利益率)は株主資本をどれだけ効率的に使って利益を生み出したかを示す指標である。

セミナー当日の振る舞い方

質問のタイミングと内容

質疑応答では、既に説明された内容について重複した質問をするのは避けたい。また、「株価はいつ上がりますか?」「今買うべきですか?」といった投資助言を求める質問も適切ではない。
良い質問例としては「御社の競合他社との差別化ポイントは何でしょうか?」「新規事業の収益化時期の見通しを教えてください」など、事業内容や戦略に関する具体的な質問が挙げられる。

やってはいけないNG行動

セミナー中の私語や携帯電話の使用は厳禁だ。また、録音や録画は事前に許可が必要な場合が多い。配布資料の転売や無断配布も著作権法に抵触する可能性がある。

業界特有の知識を事前にチェック

参加企業の業界を理解する

製造業なら「設備投資」「在庫回転率」、IT企業なら「SaaS」「ARR(年間経常収益)」、小売業なら「既存店売上高」「坪効率」など、業界特有の指標や用語を事前に調べておくと理解が深まる。

直近の業界動向を把握

参加企業が属する業界の最近のニュースや動向を把握しておくことで、経営陣の説明をより深く理解できる。新聞の経済面やビジネス系ウェブサイトで情報収集しておこう。

恥をかかないための心構え

「分からない」は恥ではない

実は、IRセミナーでは「初心者なので教えてください」という前置きは全く問題ない。むしろ企業側は、個人投資家の率直な疑問を歓迎している。専門知識がないことは恥ではなく、学ぼうとする姿勢こそが重要だ。

他の参加者から学ぶ

質疑応答では、他の参加者の質問にも注意深く耳を傾けよう。プロの投資家や経験豊富な個人投資家の質問は、自分では思いつかない視点を提供してくれる貴重な学習機会となる。
最低限の知識を身につけることは大切だが、それ以上に重要なのは「学ぼうとする姿勢」だ。完璧を求めず、まずは参加してみることから始めよう。IRセミナーは投資家としての成長を促す絶好の機会なのだから。 


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