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[書き起こし] 共同ピーアール(2436)IRセミナー&質疑応答 2024.8.24 名古屋開催

2024.8.24に開催致しました 共同ピーアール(2436)&質疑応答の書き起こしになります。
登壇者 代表取締役 石栗 正崇 様

IRセミナー

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初めまして。共同ピーアールの代表をやっております石栗と申します。よろしくお願いいたします。私の方から30分ぐらいで共同ピーアールの強みであったり事業内容であったり、ちょうど8月先週上半期も閉まりましたので、そこの足元の報告も含めてご説明できればと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

会社概要

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はい、共同ピーアールですけども、今年でちょうど60周年を迎える会社となります。東京オリンピックの初めての年の1964年に会社が設立されまして、ちょうど今年で60周年、11月で60年目を迎えるという形で、今連結で大体350名前後で経営をさせていただいております。

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私事なんですけど、今年の3月から共同ピーアールにおける5代目社長として就任させていただきました。簡単に私のプロフィールですけども、サイバーエージェントという会社で約10年ぐらい広告関連の仕事と子会社の代表をやっておりまして、その後アットコスメ、化粧品の口コミサイトをやってますアットコスメのアイスタイルという会社で、ここでも約10年ぐらいグループ会社の経営だったりとか本体の経営だったりとかやってきています。その後共同ピーアールに約2年前に参画させてもらいまして、3年間の役員期間を得て、今年の3月から代表とさせていただいております。改めてよろしくお願いいたします。

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一目でわかる共同ピーアールということで、もう本当に書いてあるままなんですけど、昨年におきましては売上高で今68億円、経常利益で8.6億円という形で、PRのコンサルタントというメンバーに関しては350名のうち約200名が日々クライアントワークだったりメディアワークをしているという形で、女性の復職率なんかもおかげさまで今は100%出産育児が終わった後は復帰できてもらえるようなそんな会社になってきています。

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この辺の数字をまた説明していきますと、こちらですけど、創業者の大橋栄という者が、先ほど申し上げたとおり1964年に、これからPRが来るんじゃないかということで、日本で多分最古に近い会社じゃないですか、立ち上げさせてもらって、そこから2005年にPR会社としては初の上場をさせてもらいまして、今日に至りますという形です。その間に経営体制が変わったりとか、経営理念も根底は変わらないものもやっぱり時代の変化に合わせつつ経営理念も変えていきながら、今の経営をさせていただいております。

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そもそも今日はせっかくお集まりいただいた中で、広告のことは先ほどのご説明とかでも僕らの会の前のインタースペースの話とかであったと思うんですけど、なかなか広報とかPRってそもそも広告と何が違うのとかどういう生業なのかということを簡単にご説明すると、こちらが分かりやすいかな。先ほどまでちょうど広告の話を皆さんたくさんインプットされたと思うんですけど、今度はそれとの違いという意味でいくと、広報というのはどこら辺で稼いでいて何が違うのかというと、まず大前提、僕らの仕事で在庫というものを仕入れるということがまずほとんどありません。

なので広告というのは媒体の広告枠を買い付けて、それを販売していって、その間が利益という形だと思うんですけど、僕らの場合はメディア、新聞だったり雑誌、今だとウェブ、テレビ、そういったもののメディアさんの流れであったり流行りであったり、そういうトレンドに合わせて企業さんのニュースをその中に入れていくことによって露出を図っていって、世の中に広めていくというような流れを作っています。

なのでここで見ると、右側の図でいくと広告に比べて比較的広報とかPRのほうが客観性であったり、第三者の目から見てこの商品はどうである、こうであるとかこのサービスはこうであるとかこの会社はこんなことを取り組むしているとかというのをメディアが語っていただくような、そういったメディアとの関係性を築きながらその中にトレンドを発信していくというような形でやっています。

またコストに関しても広告枠を仕入れるという概念はないので、基本的には広告に比べたら10分の1ぐらいの単価でできるんじゃないかなと思っています。ただ仕入れも伴わないので利益率が高いというのも一つの特徴かなと思っています。

各セグメントの事業構造

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そんなこんなで弊社も今年でニュースをずっと作り続けてきて60年経ちました。その中でこの中で3つ事業のセグメントがありますので、その3つを簡単にご説明させていただきます。

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一つ目PR事業。社名にも共同ピーアールということでもともとPRの仕事がスタートでありますけども、この中でPR事業というのは大きく3つあります。一つがリテイナー、後でご説明しますね。リテイナー、オプショナル・スポット案件、もう一つがペイドパブリシティというものがあります。

特に共同ピーアールの大体売り上げの半分以上がこのリテイナーという事業で賄われています。どういうものかというと、企業様の広報担当者さんって大体1人とか2人とかっていうケースが非常に多いです。外資なんかだと日本に参入するときは大体1人だったりします。そうするとご自身だとやっぱり対応できないので、僕らがそれを全部アウトソースを全部受けまして、まるっと広報機能を会社で受けようという形の関係性のものをリテイナー活動と申しています。

それを例えば月間100万円だったり150万円だったり、そういった形で僕らの3人人をつけたりとか、任命体制でやったりとかしながら、企業様と長期契約を結んでいるというような形のストック型のビジネスがリテイナーになります。

その中で記者会見だったり、よく朝のニュース番組とかでタレントさんが出てきて何かこうバックボードの前で話をしたりとかアイテムを仕込んだりとかするイベント的なものがスポット案件として発生します。

最後3つ目が、これは一部なんですけど、やはり記事の中で例えば企業の社長さんのタイアップ記事を出しましょうとか、記事の広告を出しましょうというのでペイドパブリシティみたいなものを行っています。

なのでこの左側の図を見てもらうとわかりやすいんですけども、リテイナーというものはすごく利益率が高くてストック性の高いビジネスモデルであって、このオプショナル・スポットというのはその上に乗っかっていって事業を行っているというような形になっています。これがPR事業です。

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もう一つの事業が近年近寄れている事業になりまして、こちらがインフルエンサーマーケティング事業になります。こちらはですね、特にグループ会社で3年前にジョインさせてもらったVAZというインフルエンサー、YouTuberのクリエイターの会社があります。事務所ですねもともとは。そこを活用しながらPR活動にもインフルエンサーを活動していこうということでグループ会社化させています。

ここにはですね、右側に資産としてですね、約YouTuberとかインフルエンサー、InstagramとかTikTokとか含めて70名ほどの人が所属がいまして、だいたい3000万人くらいのフォロワーが全体についているような方が僕らの資産としてございます。その方たちを活用して企業のPR活動であったりとかマーケティング活動だったり、そういったものを支援するというような活動をしています。

この中で自社でメディア運営したりもしていますので、ただ単に人を出して何かを紹介するというだけではなくて、メディアの運営なんかもしながらですね、マネタイズを図っているというようなインフルエンサー事業になります。

文脈としてはですね、テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、ウェブってあるんですけどメディアって、なんですけどここ近年、個が個の人たちですね、一人一人がメディア化しているというのもありますので、我々としてはですね、ここのインフルエンサーとかYouTuberであったりとか発信力のある人たちっていうのはしっかり一つのメディアとして考えるときには有力な媒体だというふうに捉えてですね、この経営もしています。

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最後3つ目ですね。3つ目がAIビッグデータソリューション事業というふうに記載があるんですけども、AIとかデータというとちょっとこう広義の意味で広く捉えられがちなんですけども、我々がやっているのはですね、その中でもデータの収集と可視化コンサルティングというような形で行っています。

主にどんなことをしているかというとですね、ウェブ上のあらゆるデータを一連のルールに従ってクローリングをします。クローリングしたものをデータを可視化して分析、分析して可視化して、それをコンサルティングに生かしていく、もしくは企業のマーケティング活動に生かしていくというようなところを、世の中にある膨大なデータをですね可視化する技術を尖らすことによって、この後いろいろサービスはご説明しますけども、そこをマネタリズムさせていくというような事業を行っていて、おかげさまで今順調に伸びている事業の一つになります。

こちらはグループ会社に入ってもらったキーウォーカーという会社で行っていて、ここも先ほどのVAZという会社も早いうちにIPOできるようにいろいろと手を打っているという形になります。

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この3つの事業を重ねていって、おかげさまで昨年は売上で約68億円、営業利益も過去最高の8.4億円という形まで伸びてきていますので、そういった意味だとコロナ禍を経て、前者との代になってからずっと右肩で伸ばすことができてきていますので、引き続きここから中長期で伸ばしていかなきゃいけないなと思っています。

強みと特徴

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実際共同ピーアールの強みって何なのかというのを簡単にご説明していくと、他と何が違うのというと、すごく差別化しづらい分野であるんですけれども、今申し上げたとおりPR事業やっています、インフルエンサー事業も始めています、データの事業になっています。という中で本当に一丁目一番地で強いのは何ですかというと、やはり僕らはメディアとの関係性というものがすごく重要になってきます。メディアの記者さんです特に、記者さんとの関係性というものを60年築いてきたというのがうちの会社の一番の強みで、企業様が発信したい商品だったり、ニュースだったり、コーポレーターの情報だったり発信できるという形になってきていて、そこに対して日々200名以上のコンサルタントが日本中のメディアとコミュニケーションを取っているという状態です。

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もう一つの特徴が、先ほど申し上げたリテイナーというストック型のビジネスがあるんですけれども、広報のアウトソーシングという風に覚えていただければと思うんですけれども、この事業が比較的顕著に伸び始めているというのも一つ強みかなと思っています。もし広告業界に詳しい方がいたら、リスティング広告をずっと続けていられるような状態が僕らの事業体にはあるんじゃないかなと思っています。

ここがですね、全体の売り上げの約半分くらいを占めていて、さらに長期で5年以上お付き合いしているお客様というのもリテイナーの顧客数の中で半分以上占めているというのが今現状で、長いお客様だともう20年とか30年とかずっとうちで広報活動を受け負っているお客様もいたりします。ここが伸び続けないと、伸び続けることによって先ほどのマーケットインフルエンサー事業だったりデータ事業だったりとかに連携してくるので、そこが一つ強みかなと思っています。

3つ目が、これもちょっと歴史に絡んじゃうんですけれども、やはりこう伸び続けていったことがすごく新規のお客様の獲得においても強みになってきていて、弊社は大体年間数百件、千件いかないくらいが問い合わせとしてホームページ経由で問い合わせがしてくるケースになります。そこら辺のブランド力であったりとか、こういったお問い合わせが来るようなインバウンドで来るような状況が作れているというのは3つ目のうちの強みなんじゃないかなと思っています。

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最後は、マーケットの話なんですけれども、グローバルコムという国際的なグループのネットワークのエージェンシーのネットワークに入っていますので、100カ国80オフィスの中で同じような発信が私どもの方からできるというのも一つ強みであり、国内においてもメイシスという全国で今18社かな、地域一番手の広告会社とコンソーシアムを組んでおりまして、地方自治体との連携なんかもこちらの会社のネットワークを使いながら進められているというのはPR会社として珍しいんじゃないかなと思っていて、この辺を強みとして挙げさせていただいています。

次の共同ピーアール

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次から、ちょうど今年の3月に中期経営計画も出しましたので、そこと合わせながら次の3年間どんなことをやっていくのかというのをお話できればなと思っています。

すみません、次の3年は、メディアリレーションを生かした歴史あるPR企業というのは先ほどお伝えしたと思うんですけれども、さらにそこに磨きをかけていって、価値あるコンテンツを最も多く作る『New’S design company』になろうというのを全社で掲げて今進めています。

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実際PRの市場でマーケットでずっと戦ってきたんですけれども、これからはそこだけじゃなくて、もともとPRの市場というのは1400億円くらいの市場がございます。ただ先ほど申し上げたとおり、インフルエンサーさんがメディア化していったり、そこにテクノロジーが入ってきたりとかという中でいくと、私もお客様と話していてもPRと広告の境界線が進んでいるというか、PRを起点に広告をすることがあったり、広告を起点にPRの話になったりということで、すごく境界線がなくなってきているというのは手触り感として実感しています。

一方広告の市場というのは7兆円の市場で、広告とかマーケティングの市場があります。であれば私どももPRの仕事を起点に広告の仕事もしていこうということで、こちらのマーケットにも参入していこうというのが次の3年の一つの市場へのチャレンジという風に覚えておいてもらえればなと思っています。

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実際価値あるコンテンツを最も多く作る『New’S design company』ってどういうことというと、PRの中でもいろんな効果があるので、その企業様が求める効果に最も応えられる価値あるニュースを作っていくということが重要だよねというのを思っています。何か商品を作るというのは企業様のプロダクトを作ることなんですけれども、やっぱり僕らはその商品を使ってニュースを作っていくというところが僕らの一番の価値かなと思っていますので、そのニュースを作る力というのをさらに磨いていこうと思っています。

その中で、僕らの中で3つぐらい今すでに強みとしてあるのが、過去のお客様も含めると数千のお取引先様があり、今まで付き合ってきたメディアさんとのリレーションというのは1万社以上でございまして、そこに昨今取り組んでいるDX化ですね、PRの実務自体をDX化していこうという中で、それを掛け合わせることによって、今僕らが今後やっていくところでいくとAI、デジタル、データ、コンテンツ、人材ですね。ここを掛け合わせていって新しいマーケットを作っていけたらな、価値を作っていけたらなと思っています。

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先ほど今年の売上が68億円でしたという話だったんですけど、ここから2026年の3年後には売上100億、営業利益16億という形で営業利益に関して約2倍を目標に掲げて今進めています。この足元の進捗半年経ったものは後ほどご報告できればなと思っています。

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実際ニュースを作っていくのが僕らの仕事なんですけど、ニュースを作るってどういうことというところで、長年やっている人はニュースを作るのが上手で、リリースを書くのも上手で、最近入った人はあまり上手じゃなくて、すごく俗人化しているという実態が当社にもございました。それをですね、なるべく再現性を持って、どんなメンバーがやってもある一定の価値の高いニュースが作れる状態を作っていくというための研究施設みたいなイメージで、ニュースデザインスタジオというのを作りました。

その中で、ユーザーファネルに沿っていろいろな研究開発をしていこう。できてきたものを再現性のある形で企業様に提供できればいいよねというので、ニュースの価値を最大化するというニュースを作ってきたんですけど、その作ってきた作り方というのはすごく俗人的なものが多かったので、そこをですね型化していこうというようなプログラムになっています。

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二つ目が、やっぱり我々の仕事は先ほど冒頭申し上げた通り資産をあまり持たないんですね。何かを仕入れたり何かを買ったりとかということがあまりなくて、一番の資産って何かというふうに考えると、何の資産かというと、やはり人なんですね。人の資産がすごく重要で、人の育成というのを今一度きっちりやっていこうというのを行っています。

特にですね、左側のサイクルを回しながら、右側のジュニア、リーダー、エグゼクティブという形で新卒から採用し続けていますので、そういうところたちをいち早く早期戦力化するというのが改めてここというのは、ここも一般的に今までは、お寿司屋さんじゃないですけど背中で見てもらうよみたいなところがあったものを、僕のほうでなるべく型化していって再現性のある形で早期育成させていこうというプロジェクトを進めています。これがグループ会社を含めた全体的な施策になっています。

その中で、先ほど申し上げたPR事業、インフルエンサー事業、データ事業で何をやっていくかというのを簡単にご説明させていただきます。

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まずPR事業です。約53億円あった売り上げを2年後3年後までに70億円まで上げていこうという中で、本来の広報PR活動だけではなくて、僕らのPR活動って基本的には経営課題の中の一つの課題がPRでした広報でしたという方法論の話なので、ではなくてもっと上流のマーケティングをライティングの課題だったり経営課題だったり、そういったところに入っていくようなことをしていこうというのを今思っています。

全員が全員できるかというとすぐにはできないとは思うんですけど、やはり一部の私たちの仕事でやっぱり珍しいなというのは結構経営者社長さんと会うことがすごく多くて広報の仕事をしていると、やはり経営課題に触れる機会って非常に多いので、そういう意味だとそこをうまく活用してですね、よりマーケティングであったり川上のマーケティングに入っていこうというのをこの3年でやっていこうと思っています。

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2つ目がよくある話ですけど、DX化による業務の高度化をしていこうと思っています。弊社の中にはですね、PRのオペレーションを回すためのツールがあります。この栄っていうものがあるんですけど、これは創業者の名前を取って大橋栄っていう名前なんです。栄っていう名前を取って作ってるんですけど、弊社の中のPRのDXを、DX化であったりAI活用っていうのは定義としては、今あるものを置き換えて便利になる短縮できるっていうものは三角で普通で、やはりAIやDX化することによって今以上にクライアントさんに提供する価値が上がっていかないとダメだよねというのを一個のサービスの基準と考えたときに、やはり先ほどの上流の工程に入っていこうって言った中で、足元の業務っていうのは完璧でなきゃいけないっていうのが大前提ありますので、なるべくそこはDX化だったりAI化というのをうまく使いながら作業を減らしながら、より上層部に入っていけるような体制を作っていくというふうにやっております。ここも後ほどアップデートがいくつかあるのでご説明します。

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二つ目の事業が先ほど申し上げたインフルエンサーマーケティング事業になります。こちらはグループ会社のVAZという会社を中心にやっているんですけど、大体今8億円くらいの売り上げを3年後には倍ですね、16億円まで上げていこうというふうに思っています。

ここはもともと創業来やっているプロダクション事業というのが引き続きですね、インフルエンサーたちを一つのコンテンツと見立ててマーケティング活動をしていくんですけども、新しい取り組みとしては一番下に書いてある美容市場ですね、これへの事業拡大というのをしていこうと思っています。もともと前職だとコスメに至ってもまって、この辺の知見はあるんですけども、十分インフルエンサーと美容というものの親和性は非常に高いなというふうに思っていますので、この市場にマーケットに入っていこうと思っています。

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その中で特にですね、なぜそこかというと、うちの70人のインフルエンサーのうち約半分、6割7割はですね大体10代から30代の女性が多いんですね。で、今取り組んでいるのが20代前後というよりも、10歳からうちの事務所で活動してくださっているメンバーさんが、タレントさんがいてですね、そういった方たちもうまく活用していくと事業として見たときにはすごく幅広に、女性のF1のさらにZ、もう一個前のZ世代みたいなところから美容領域も含めてマーケティングできるんじゃないかなというふうに思って今取り組んでいます。

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3つ目の事業ですね、先ほどのAIビッグデータソリューション事業というものになります。ちょっと難しいんですけど簡単に言うと3つ事業やっています。1つがWebのスクレイピング事業です。もう1つがビジネスインテリジェンス、BIと言われるものですけど、ビジネスインテリジェンス事業です。3つ目がAI事業になっていて、特にWebスクレイピング事業においては例えば多くのECサイト上で価格を表示しているが、僕らがWebでスクレイピングしてデータを収集・分析するというような事業をやっていたりとか、中にはここだと、そうですね、今だとA社とB社の何かの差を見たいといったときの外から見たときのデータっていくつかあって表面上に上がっているデータがあって、それを僕らはA社もB社もWeb上からクローリングしてきてデータを可視化して分析することができます。

その次にBI事業というのは予実の分析だったりマーケティング分析ができます。Tableauというものですね。3つ目がそれをもとに上の2つをもとに需要予測だったり売上予測をしていくAI事業というのが、ここもですね約2倍の売上目標に向けて今進めているという形になります。

おかげさまでデータ収集領域においては昨年度ですけども国内でも今一番という市場シェアが取れてきていたりとか、結構総務省だったり農水省だったり財務省だったり、そういった環状系のお仕事なんかもいただけるようなポジションまでこのキーウォーカーという会社が来ているのは非常にポジティブなのかなと思っています。

そうなってくるとすごく必要なのがデータサイエンティストと言われる人材になってくるんですね。こちらも採用ももちろん強化しているんですけども、やっぱり新卒でも大学院卒の理系の子みたいな形ですごくそこに知見のある子たちをなるべく集めて、そこから育成していくみたいなこともしながら人材育成もしています。

先ほどの業績予測なんか分析する上でのダッシュボード機能のTableauというものに関してはセールスフォース社のものなんですけども、ここに関してもおかげさまで今国内ナンバーワンのシェアでセールスパートナーとして認定されていたりという形で、比較的ここも順調に仕上がってきているかなというふうに思っています。

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以上のような形でこの3年間は共同ピーアールも実はなかなかご説明できないんですけども投資先であったり関連会社含めると、こういった事業体になっています。共同ピーアールグループ、VAZ社というものがあったりとかしながらここでいろんなステークホルダーさんの期待値を超えていけるような価値を提供していきたいなというふうに思っていますので、よろしくお願いします。

2024年12月期 中間決算概要

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ここからあと10分くらいですね、簡単にご説明していきます。中間決算がですね12月が期末ですので出ましたのでそちらのご報告になります。簡単にトピックスでいくと売上に関しては昨大で約9%、10%くらいの増と、営業利益に関しては去年の上期、上期で26%増という形で比較的顕著に進捗もよく進んでいるかなと思っています。

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また通期の目標においてもですね、売上でいくとまだ50%を3%を切っていますけれども、それに関してはもう54%というところで、比較的ここも初めて当社が10億を超える営業利益というのを今期目標にしているんですけど、それに関しての進捗率も悪くないかなと思っています。こちらはお配りした資料を見ていただければと思います。

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各事業ですね、もう覚えていただければと思うんですけど、PR事業、インフルエンサー事業、データ事業とあった中で、各事業セグメントともですね、昨年よりは右肩の成長ができていて、特にインフルエンサー事業、データ事業に関しては25%、13.5%、比較的伸びているかなと思っていますので、ここもしっかり通期で仕上げていきたいなと思っています。

上半期トピックス

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PR事業に関してのトピックスとしてはですね、特に人的支援の経営と、難しく書いてますけど、要は人材育成です。何してきたかというと、一つ目がPRの仕事って実はすごく細かくて、いろんなものの決まりごとがあるんですけども、それを全部百数十個に全部棚卸しをしまして、それを何年目の何月までにどこまでもできていなきゃいけないかという目標設定を全部してですね、そういった形で社員育成というのをしています。それを可視化して本人はそこができるようになったということが、そもそもの成長実感にもつながるということで、社内も、これも人事だけじゃなくて、現場の部長レベルのメンバーとかをタスクフォースで集めて、横軸で人事施策を打っているというのが、今期からの特徴かなと思っています。

もう一つがですね、創業者のお足境というものが先ほどいるという話をしたんですけど、20年前に社員向け、外向けに企業広報という本を出していて、その中にPRとか広報活動、メソッドが結構ふんだんに溜まっているものがありました。それ自体を20年ぶりに復活させて、かつ今時のデジタルの話だったり、SNSの話だったり、そういったものを全部付け加えて、かつそれをデジタル広報にして、社員全員がいつでもそれを一つの教科書に見れる環境を作りました。

もしKindleとか読んでいる方がいれば、イメージを置くと線が引けたり、ページにチェックができたりというのを全社員が見れる環境にしてありますので、共通言語化であったりとか、比較的上の方の話は、僕、会社側が社員に教える環境を作っているんですけど、下はどちらかというと、社員が自学自習できる環境というのを、この期に作ったのも一つトピックかなと思っています。

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三つ目が、先ほどのDX化とかAI化に伝わるところなんですけども、PRのオペレーションツール、Sakaeというものがあります。これ全社員が使ってリリースの配信であったり、リリースを書いたりとかするんですけど、この中にAIを使って、リリース文ってよく企業のお知らせページに出てくると思うんですけど、あれをこの機械に入れるとですね、候補のタイトルが5つ出てくるような形に作って、そこからメンバーが一番適切なタイトルを選んでいったりするような形で、すごくシームレス化みたいなものができています。

また、各メディアさんの今の傾向はどんな傾向で、世の中に記事が出ているのかみたいな分析をするんですけども、これも今はAIでできるようになっていますので、新入社員でもそこの分析みたいなところに関しては、正しい情報が本人に入るような状態っていうのが作れるようになってきたというのは、一つ前進かなっておかげさまで、作業工数を33%削減して、分析機能も上昇して、分析機能も60%削減できる傾向が見えてきたというのは、先ほどのより上流で仕事をしていこうという中では、いいことかなと思っています。

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この期でできた今度SNSで、インフルエンサーマーケティング事業に関しては、一つ目が、ただメディアで何か商品を発信するっていうだけではなくて、今SNSの活用の仕方の一つとして、いろいろな情報が出てきているというのがすごく出てきていて、もしかするとご覧になったことあるかもしれないですけど、TikTokの中とかは結構意外と採用広告というか採用プロモーションが増えてきています。そこのパッケージで商品を開発したというのもあり、ここも比較的順調な滑り出しをしていて、企業さんの中で社長さんがコメントするのもそうだし、社員さんや採用広報の方だったり、実際働いている人だったり、そういった形のショートの動画を作って、それ自体を僕らはリクルート商品として、成果報酬型でサービスを作ったりというのをしています。

二つ目が、このインフルエンサー事業の中で、先ほど美容領域に入っていきますという話を少しさせていただいたと思うんですけど、その一つの形として、ユーチューバーなどで人気の、もしかしたら女性の方は知っているかもしれないですけど、サラさんという方がいます。いろんな美容の商品を動画で紹介していくんですけど、おかげさまで100万人の登録者数が超えまして、その人は普段はデジタル上でのコミュニケーションをとっているんですけど、今回100万人いったということもあって、たまたまですけど、私のフルスのアットコスメの原宿の旗艦店と大阪で約2週間のファンと会えるような場所だったりとか、そこにその人のおすすめの商品を並べるであったりとか、そういった感謝祭みたいなことができたというのも、美容領域に入って、一つのきっかけになれたのでよかったかなと思っています。

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最後ですね、データ事業です。こちらは、一つは引き続き、セールスフォースでのTableauの表彰が2年連続受賞できましたという話ですね。これは、セールスもそうなんですけど、運用のところも評価されているというのが大きいかなと思っています。

もう一つは、先ほどのウェブのスクレイピングだったりの事業を少し横展開していって、ブランド毀損というのが先ほどの僕らの前のインタースペースさんの話にもありましたけれども、いろんな広告が出ていったり、いろんなものが世の中で情報が溢れていく中で、ブランド毀損を受けたり、風評を受けたりする企業さんも中にはいます。それをウェブ上で簡単にチェックするような仕組みというのをサービス化して、それも今回提供を開始しましたので、そこも覚えておいていただければなと思っています。これは今から順次成立が始まっていくようなものですが、そこの開発ができたのが大きいかなと思っています。

今後の取り組み

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今後の取り組みです。いくつか書いてありますけれども、PR事業に関しては9月3日から大阪支店を設立して、関西のマーケット、これから万博があったり、その後のIRというのもありますので、大阪のマーケットを広げていこうということで、大阪支店を設立予定となっています。もうこれは、来週には設立するかなと思っています。

SNSのマーケティング、インフルエンサー事業に関しては、ビューティーマーケティングのところを伸ばしていきますという話です。データ事業に関しては、先ほどブランド毀損のチェックするサービスが、Blandwalkerという商品ができましたという話がありますけれども、そういった形で横展開でどんどん新商品を出していこうかなというのが、今後の展開として考えております。

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最後に、ちょっと分かりづらかったかなと思った、New’S design Studioというものを今回作りました。じゃあここで何をやっていって、どんなものが見出されているのかというのを、簡単にご説明したいなと思っています。まずここを4つに分けていって、1つはAIです。AIに関しては、比較的PR事業で使っているんです。リリースの作成だったり、リリースの画像作成だったり、そういったものを作っていきたいな。

2つ目がクリエイティブです。クリエイティブに関しては、ブランディングであったり、動画、あとはESGなんか、そういった文脈もクリエイティブでやっていきたいなと思っています。

3つ目がデータ。これはデータの収集・可視化・分析というものをプロジェクト化して、この中で型化していきたい。

4つ目が、今はちょっとお話出てこなかったんですけれども、実は弊社の中で非常にニーズはあって、実は売上貢献度も高かったりはするんですけど、なかなか外にうまく表現できない領域というのがあって、そこが何かというと、危機管理とか、リスク管理ですね、危機管理であったりとか、パブリックアフェアーズの関連のものというのは、実は当社の強みの一つでもありますので、こうもっと俗人化だけではなくて、もっとサイエンスのある形を作っていこうということで、今活動し始めています。

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その中、いくつかプロダクトだったり、連携パートナーというのが出てきていて、それを簡単に説明すると、AIに関しては、先ほどちょっと重複していますけれども、リリースを作る、PR活動をする上でのサポート機能として、タイトルを作れたりと、検索ができたり、論調分析ができたりと。これからは、今後に考えているのは、生成AIでリリースを文章の作成までしてしまおうということであったりとか、文章の画像作成もAIでやっていこうみたいなプロジェクトも進んでいます。

クリエイティブに関しては、社内だけでは厳しいので、外部のブランドデザイン会社との事業提供というのを今視野に入れていたり、AIに関してのクリエイティブの会社というのも、事業提携というのも今考えていたりしています。

その流れの中で、この2つに関しては、今出したここですね。ここに関して、共同ピーアールコネクトというサービス、PRフォースというサービス。こちらに関しては、スタートアップの会社だったり、中小でなかなか広報機能がほとんど持てませんみたいな会社の方たちも世の中たくさんいますので、そういったところを僕らができる支援という形で何かないか。人をそこに何人もあてがってしまうと、なかなかお互いにコストのバランスが取れないので、そこに対しての支援できるようなメディアとリレーションが取れるような、PRの効果を可視化できるような、そういったプロダクトもリリースをしています。

データに関しては3つですね。ShtockData、Blandwarker、CERVNというのも、この中でリリースができていて、最後ここが危機管理の領域、これが危機管理の領域ですけども、こういうのを次見た方が分かりやすいかな、ちょっと待ってくださいね。こういったものを第2期に向けてどんどんどんどん、第3期ですね。をリリースしつつ、来期とか3カ年に向けての種まきとしていきたいなと思っています。

今の危機管理のところでいくと、ちょうど先週、今週ですかね。リリースを出させていただきました。アメリカのバラード・パートナーズという会社が、ロビー活動がすごく強い会社なんですけども、そことの事業提携が無事済みまして、今後は日本企業が海外に進出するときの、そちらでのサポートであったり、そういったものも弊社で全部していきましょうと。その逆もしかりで、彼らがアメリカで抱えている企業さんが日本に参入するときは、僕らがそこを支援していきましょうという形で、その行政との結びつきだったり、政治との結びつきだったり、そういったところを我々がそこに介入しながらサービスの価値を提供していくということもしていこうかなと思っています。今までしてきたんですけど、あまり世の中に出すことがなかったので、こういった形で、見える形でリリースを出させていただきました。

次は先ほどのスタートアップ支援のパッケージという形で、本来は人が入ってメディアと企業をつなぐんですけども、記者と企業が自由にマッチングプラットフォームで支援していただけるサービスを開発しています。そういった形でリリースを開発しましたという話になっています。

株主還元

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最後、投資家の皆様へということで、配当に関してですけども、今期は12円というのを予想して、去年10円だったんですけども、12円を予想していますと。基本的にいろいろ書いてあるんですけども、当社としては累進配当というかですね、それが実現できるように業績云々ではなく、まあまあ長く経営させていただいてますので、その意味だと、業績が上がった下がったにあまり関係なくですね、一定のものをキープしつつ、いい時にはしっかり株主様に還元していこうという姿勢で今後もやっていきたいなと思っていますので、よろしくお願いします。

以上になりますけども、一応最後ですね、右側のもしQRからですね、登録していただければ、こういったリリース情報であったり、開示情報だったり、人事情報だったりっていうのは、適宜発表するようにしてますので、ご登録いただければなと思います。

はい、少し長くなりましたけど、私からは以上でございます。ありがとうございました。

質疑応答

Q. PR事業の長期顧客はどのような職種の企業が多いのでしょうか。
A. 当社の取引企業の業種は多岐にわたっていますが、ここ数年で比較的多いのはIT企業です。特に外資系IT企業が多く、BtoC企業だけでなく、BtoBでソフトウェアを提供する企業も含まれます。また、観光庁や自治体なども比較的多いです。実際には、美術館や美術展、スタートアップ企業など、ほぼ全ての業種をカバーしているのが実態です。強いて言えばIT企業が多いですが、むしろ「できない業種はありますか」と聞かれれば「ありません」というのが正しい答えかもしれません。
Q. 13ページの新規案件で、交渉へ進む案件は40%、最終的に契約締結に至るのは10%以下と書いていますが、この割合は普通なのでしょうか。もっとアベレージを上げることはできないのでしょうか。
A. ご質問いただいた方の分析は正しく、我々もこの10%という数字は低いと認識しています。実際、この数字を15%から20%に引き上げようと努力しており、社内では「インバウンドプロジェクト」として受注率向上に取り組んでいます。おっしゃるとおり、この10%が15%、20%と上がるだけで売上も利益も上がります。そのため、この部分は我々にとって重要な課題であり、同時に大きな伸びしろだと考えています。
Q. 前の経営者にまつわるトラブルが検索結果に出てきました。株式投資を検討する際に信用しづらい部分が残りますが、対応などはどうなっているのでしょうか。
A. 前の経営者というのは、私が3月まで務めていたので、その話ではないと思います。おそらく、当社の大株主である新東通信(名古屋の広告会社で約40%を保有)に関連する過去の出来事についてのご質問だと思われます。これらの事柄は全て株主総会で公開されており、隠すべきことではありません。現在の状況としては、大株主も安定株主として存在し、全ての情報はオープンになっています。そのため、過去の出来事について過度に気にせず、安心して投資を検討していただいて構いません。

Q. 基本的なことですが、PRと広告の違いについてお聞きします。PRの定義に基づいてお話しされているようですが、イメージが分かりにくいです。PRと広告は違うものなのでしょうか。それとも基本的に広告の一種だという理解でいいのでしょうか。

A. ありがとうございます。このご質問はよく受けます。まず結論から申し上げますと、我々は広告代理店ではありません。PRエージェンシーと呼ばれる業態です。

PRと広告の違いを説明しますと、広告はテレビCMの枠を買って商品を宣伝するようなものです。一方、PRの場合は、例えば商品の特徴や効果についての情報をメディアに提供し、メディアがその情報を記事として取り上げる形を取ります。PRでは広告枠の購入費用はかかりません。

つまり、広告は「この商品はいいですよ」と企業自身が言うのに対し、PRは「この商品はいい」と第三者(メディア)に言ってもらう状態を作ることです。例えば、朝の情報番組で紹介されるお店の情報なども、多くの場合PRの結果です。

Q. そうすると、PRは成功も失敗もないというか、効果検証が難しいのではないでしょうか。

A. おっしゃる通り、効果検証の難しさはあります。しかし、最近では様々な方法で効果を測定しています。例えば、広告露出量に換算した場合の金額や、ウェブサイトのアクセス増加数、SNS上でのトレンド入りなどを指標として使用しています。

Q. 競合他社にはどのような企業がありますか。

A. 主な競合としては、ベクトル、サニーサイドアップ、プラップジャパンなどが上場企業としてあります。また、最近ではマテリアルやエンジンなども上場したPR会社として知られています。

Q. 貴社が広告的な事業を新しく手がけるのは、会社の成長のためなのか、それともPRのあり方が変化してきたためなのか、どちらでしょうか。

A. どちらかというと後者に近いです。クライアントのニーズが変化してきており、PRだけでは解決できない課題が増えてきています。同時に、広告だけでも解決できない課題もあります。そのため、PRと広告を融合させることで、より効果的に課題解決ができるようになってきています。

また、特に外資系IT企業では、PRがマーケティング部門の一部として位置づけられることが増えています。このような状況を見ると、PRと広告の境界線が曖昧になってきており、両者を組み合わせた アプローチ が必要になってきていると言えます。つまり、クライアントの課題解決のために、PRと広告の融合が必要になってきているのが現状です。

Q. リスク管理についてもう少し詳しく教えていただきたいです。どういったリスクを管理するのか、例えば日本の会社が海外に行ったときに変な印象がつかないように助言したりするのか、どういったことをされるのでしょうか。

A. リスク管理というのは、基本的には広報の「守り」の部分になります。リスクが起きる時点を前後として3つのフェーズがあります。起きる前、起きた時、起きた後です。

起きる前であれば、例えば新任役員さんのメディアインタビューのトレーニングを、私たちが記者役になってやることもあります。

起きてしまったら、メディア対応や記者会見の対応をします。そのために、あらかじめ作成した危機管理マニュアルをもとに対策本部を作って一緒に対応します。

海外に関しては、今後重要性が増してくると考えています。海外で売上の半分を占める日本企業が増えてきているため、海外でのリスク管理対応も必要になっています。私たちだけでは対応しきれない部分もあるので、海外との連携を強化していく必要があります。これにより、企業がより安心して事業展開できる環境づくりをしていきたいと考えています。

Q. 子会社の2社がかなり成長しているということですが、これを上場させる取り組みをしているとのことです。上場すると一部売上とか利益が外部に出てしまうわけですが、どういう目的で上場を目指しているんでしょうか。

A. ありがとうございます。もちろん全ての株式を売り出してしまえばそういうこともあるとは思うんですけども、やはり自分たちが今この共同ピーアール60年やっている中で、全て100%子会社だけでやっぱり良い人材も含めてもそうですし、新しい事業も含めてもそうですし、集めるのは非常に難しいかなと思ってきています。

上場させることのメリットとしては、もちろんそこで働く社員にもモチベーションみたいなのももちろんあるんですけども、やはりこのインフルエンサー事業とかデータとかAIの事業というのをもう少しもっとパブリックなものをしていくには、共同ピーアールのグループ会社であるというだけじゃなくて、自分たちでそこを上場させていくということによって公平性であったりとかパブリック感を持って出していけたらなというのは思って上場させたいなと思っています。

あとはやはり優秀な人材を集めるという意味でも、そこは重要かなと思っています。

Q. 2015年の谷社長就任以降、営業利益が継続的に上がっているように見えますが、谷社長になってから何か変わったことや、その後の強みについて教えていただけますか。また、今回社長が交代されましたが、そういった強みは継続されるのでしょうか。

A. ありがとうございます。谷社長(現会長)の7年間で行われたことについて、私が直接見ていた2年間を基に説明します。

谷の時代に、VAZやキーウォーカーといった新しい技術やプロダクトを持つ会社をグループ化しました。これはM&Aの側面として重要です。

また、社内改革も行いました。経営理念、会社のロゴ、オフィスの移転など、ソフト面からハード面まで全て見直しました。人事や目標設定も全面的に変更しました。

私が社長に就任した後も、これらの良い取り組みは継続します。谷は引き続き新規事業やM&Aの分野で貢献し、私は事業全体を担当します。つまり、良いものは残しつつ新しいものを取り入れていく方針です。谷の取り組みが消えることはありません。

Q. PR事業の事業戦略について教えてください。「PRの戦略的パートナーとしてより革命のマーケティングへ」と「PR-DX化によるコンサルティングの高度化」という説明がありますが、これは単に人材育成とAI・DX化による効率化のように見えます。これによって売上が上がるというのは、今までこういうことができていなかったということでしょうか。

A. ありがとうございます。「マーケティング化」というのは、PRだけでなく広告も含めた意味です。今までは広告領域をそれほど強く推進してこなかったので、PRと広告の両方を合わせて「マーケティング」と表現しています。つまり、PRだけでなく広告も行い、より多くの経営課題を解決できるパートナーになることを目指しています。

過去にもこういった取り組みにチャレンジしたことはありますが、成果として見えづらかった面があります。全くやっていなかったわけではなく、必要に応じて行っていた程度のものを、より積極的に推進していきたいというのが今期からの方針です。

Q. その分野でのノウハウはあるのでしょうか。やりたいと言っても、できるものではないのではないでしょうか。

A. 実際にできると考えています。私自身も広告会社出身ですし、当社の大株主である新東通信は名古屋で最大級の広告会社です。彼らはテレビCMの買い付けやイベントの企画運営など、広告に関する幅広い業務ができます。新東通信とより密接なパートナーシップを組むことで、自社だけでなく、十分なソリューションを提供できると考えています。

Q. 石栗社長が就任されてから半年弱の間に、会社として何か変化は感じられていますか。

A. はい、変化を感じています。特に若手社員の登用を比較的多く行っているので、その点で社内の雰囲気が少し変わってきていると思います。これは私が意図的に行っていることでもあります。ただし、数字面に関しては元々計画していたものを粛々と実行しているので、そこに大きな変化はありません。変化としては主にカルチャーと雰囲気の面で感じられると思います。

Q. 現在のPERが9倍程度で株価が低迷している原因の一つとして、配当性向18%という低さが考えられます。18%以上出せるのではないでしょうか。また、毎年安定成長でキャッシュが積み上がっていますが、何かに投資予定があるのでしょうか。

A. PERはもっと上がってきていますので、今後も何らかの投資をしていきたいと考えています。配当性向も業績に応じて、先ほど累進配当という言葉を使いましたが、安定的に株主の方に還元できたらと思っています。

投資予定については、現時点で具体的に何かを買うという計画はありませんが、良いチャンスがあれば以前の谷社長が行ったようなM&Aなども検討したいと考えています。そのため、ある程度のキャッシュは必要だと思っています。

Q. 中期経営計画達成のためには、インフルエンサーマーケティング事業の3年2倍弱の成長が肝だと思われますが、現状の進捗状況はいかがでしょうか。

A. インフルエンサーマーケティング事業の現状は、半期が終了した時点で売上の進捗率が25.5%となっており、PR事業やAI・ビッグデータ事業と比較して最も高い進捗率を示しています。数字は安定的に伸びていると考えています。利益も比例して出ていますので、ご安心いただいて良いと思います。

Q. 力を入れていきたい取引業界はありますでしょうか。今日のセミナーをお聞きしていると、化粧品業界なのかもしれないと思いますが。

A. インフルエンサーマーケティング事業においては、美容領域や化粧品領域にどんどん進出していきたいと考えています。一方、PR領域においては、先ほどお伝えしたようにIT領域が強みで、比較的顧客に恵まれています。そのため、IT領域を伸ばしつつ、会社としては医療・ヘルスケア領域にも注力したいと考えています。医療・ヘルスケア領域は外資系企業も含めて専門性が求められる分野であり、当社にはグループ会社に医療専門の子会社もあるので、そういった分野のPR・広報活動を伸ばしていきたいと思っています。

Q. 株主優待について、プレミアム優待倶楽部の優待は廃止されることが多いとお聞きします。御社はそのような心配はないでしょうか。

A. 確かにそういう傾向があることも聞きますし、また後に入るという話もあります。当社は優待を継続してやっていますので、今のところ廃止の予定はないと思っていただいて大丈夫です。

Q. 『New’S design company』というのは、同業他社がやられているものと似ているのでしょうか。

A. 同業他社も違う形で社内にラボや研究所を作ったりしていますが、当社のアプローチは少し異なります。我々はシンクタンクのようなイメージで作っているので、同業他社の取り組みとは異なると思います。

Q. VAZのYouTuberについて、長年活躍していくと人気のピークを過ぎて下がっていくという心配があります。売上が伸びていかない心配はないのでしょうか。

A. その通りです。タレントの人気や需要は永遠ではありません。そのため、新しい10代のタレントを教育・育成していくことが重要です。同時に、現在のタレントをより成長させていく必要があります。需要とのマッチングが低くなっていく可能性は十分あり得るので、タレントに新しいジャンルで活躍する術を学ばせると同時に、新しいタレントの発掘と育成を両軸で行っています。

Q. AIビッグデータソリューション事業とPR事業のクロスセルの実績はあるのでしょうか。

A. まだ実績としてはそれほど多くありませんが、いくつかケースはあります。例えば、ブランド毀損があった場合、それをどう取り上げ、ブランドを復活させるかという話になります。そこで、ブランド毀損をウォッチする仕組みがあるキーウォーカーと、毀損されたブランドを復活させるPR事業は十分に融合できると考えています。ただし、まだ事例として出せるほどの量には至っていません。これは課題であり、同時に伸びしろでもあると考えています。

Q. PR事業は成果が可視化しにくいという話がありましたが、長期的に半分以上の顧客が継続されているのはなぜでしょうか。

A. 継続される理由は様々ですが、主に2つの価値があると考えています。1つは他社の情報を知っていること、もう1つはメディアとのリレーションです。我々は多くのプロジェクトを扱っているため、同じ業界の動向や競合他社の情報を把握しています。また、メディアとの関係性も構築しています。これらは一企業の広報担当者だけでは難しいことです。つまり、他社情報の把握とメディアとのリレーションという2つの価値が、顧客の継続的な利用につながっていると考えています。

投資家の皆様へ

長時間ありがとうございました。 皆様が笑ってくださったり、 うなずいてくださったり、 メモを取ってくださったりしたおかげで、 とても話しやすく、つい話し過ぎてしまいました。 この後の質疑応答と懇親会にも参加する予定ですので、 そこでまた様々なご質問をいただければ、 会社のことについてさらにお伝えできればと思います。 今後ともよろしくお願いいたします。 本日はありがとうございました。

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