ipo分析

シンシア(7782)のコンタクトレンズと為替オプション取引

オプションで勝てる人はすごいと思う理由の一つに
時間も相手にしている。という事です。

現物なら(いいか悪いかはそれぞれなので難しいなのですが)下がっても
塩漬けしてちゃんと評価されたらプラスになるのですが
オプションですと期間が決まっていますので
それまでに戻らなかったら終了。となります。

あと、レバレッジが大きくかかっているのも上級者向きだと思います。
「プット売」とかしますと
損が出ない場合は大半ではあるものの逆にいってしまったら
損失が莫大になります。

うまい人はそちらで儲かるのはわかるものの
相場は逆に行く可能性が0%ではないのでと難しいと本当に思います。


さて金曜日コンタクトレンズのシンシアが上場しました。

1 dayのソフトコンタクトの販売もありますし

現在はカラコンの需要も増えています。

メニコンとかシードとかジョンソンアンドジョンソンなどコンタクトレンズ業界は大物が多々あるものの

インターネット通販や

アジアでの販売が順調に伸びています。

今までの販路以外に活路を見出して成長して上場ができたのだと思います。

 

ところで、今期の業績予想を見てみますと売上、営業利益が伸びているのですが経常利益は伸びていません。

短信を見てみますと「デリバティブ評価損」が大きくなっています。

短信を見てみましたら為替のデリバティブ取引で3.5億円の損失をだしています。

昨年末のデリバティブ分なのですが

■米ドルのコール買と米ドルのプット売りということはどうみても円安になったら儲かるポートフォリオですね。

 

しかし、夏には100円程度まで円高になったのでありましたので損失になってしまったみたいです。
あれ。それだったら今はまた円安になったのでその損失はなくなるのではということになるのですが
保有しているデリバティブ債権がほとんど残っていませんので損失確定しているということになりますね。

ということは来期は「デリバティブ取引の損失はない」という事になります。
3億以上の損失がなくなるのはシンシアの規模では大きいですね。

そうなってくると今期のPERと来期のPERは大きく変化する事になり

現在のPER28というのはあまり意味がなく2月になれば来期のPERになりますので
大幅に変化するのが予想されますね。

金曜日のIPO時には公募割れから始まっています。
金曜日は誰でも買えました。
そう考えたらIPO時にバーゲンと思って買える人は
上場前に調べていた人なのかなぁ。と思うので
日々投資の勉強は必要なのかな。と改めて思うのでした。

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