ipo分析 新興・中小型株分析

安永(7271)はリチウム電池の未来を変えるのか?

screenshotshare_20161202_074120-540x323

スマートフォンや自動車などリチウム電池の活躍は今後も増えそうな気がします。そのリチウム電池で画期的なアイデアが浮かぶのでしたら株価もびっくりするのかもしれません。

ということで安永がリチウム電池の寿命を12倍にできるという技術を開発したということで
screenshotshare_20161202_074216-810x954

株価が2週間で6倍になりました。
screenshotshare_20161202_112647-810x671

12倍というのは凄まじい回数です。
数年使ったらスマホの電池も少しずつ
減っていくのにその心配もなくなりそうです。
screenshotshare_20161202_074806-591x338

株価は凄く上がってますが時価総額が400億円(12.2時点)で、世界的に利用されるのでありましたらまだまだ明るい未来が開けそうな感じもするのですが、現状でこの技術が使えるとしても、今の株価を正当化できるまでには2つの壁があるのではないか。と思いました。壁を超えれるのでしたら問題ないとは思いますが。。。(素人がみて適当におもってるだけなので違ってたらごめんなさい(*_*))

1つは 量産化の壁です。

技術が凄くても費用がかかるのでしたら誰も使いません。

安永のメインの事業は自動車部品を製造していますが

screenshotshare_20161202_074611-432x281

これらの部品も工場で安くできる工夫をしているので 納品できるのです。

来年くらいにiPhoneで使われると噂される有機ELでさえも

screenshotshare_20161202_122436-540x561

その技術が発明されたのは1986年ごろになります。

screenshotshare_20161202_122520-540x332

30年たってやっとこさ量産化できるまでなりました。そう考えたら実用化にはまだ時間がかかるのではとおもいます。

もう一つの壁は『量産化するには多額の設備投資が必要。それを本気で他社しようと思う技術なのか?という疑問です。

先ほどの表を改めてみてみますと
screenshotshare_20161202_074216-01

この表ですと
5000回行うと70%になってしまうと書いています。

5000回といえば1日一回充電器して
5000/365日=13.7年です。

それが12倍になったら
13.7年の12倍は164年です。

もちろんこのテストは劣悪でない一番パフォーマンスがでる環境で行っていると思いますので、実際はそんなにいいパフォーマンスがでないと思いますが
それでも現状で著しく不満がでることは
少ないと思います。

仮に半分としてスマホで5年たってリチウム電池が悪くなったとしても70%のパフォーマンスがでるならまだ使い続けますし、企業としてもずっと使うよりも買い替えてはほしいと思うのでしょう。

そう思うとそこまで企業が量産化のための
開発費をかけるのかな?と思います。

『スタミナ12倍』ではなくて
『同じサイズでバッテリー容量12倍』だったら
世界は変わるくらいの大発明かと思いますが。。。。

でも、安永の発明は素晴らしいと心から思います。
こういった技術革新の積み重ねが今の社会をつくっているのですね!

-ipo分析, 新興・中小型株分析