NANDの覇権争い、キオクシアとマイクロンはどこにいるのか

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スマートフォンの中に、データセンターの奥深くに、そしてあなたが使っているSSDの中に、「NAND型フラッシュメモリ」は静かに、しかし確実に存在している。

NANDは現代のデジタル社会を支える「縁の下の力持ち」だ。しかしこの市場、実は少数のプレイヤーによる壮絶な覇権争いが続いている。

目次

市場シェアという”リアル”

2024年のNAND市場シェアを見ると、首位は韓国・サムスン電子(約33%)、続いてSKハイニックス(約20%)。そして日本のキオクシア(旧東芝メモリ)が約19%、米国のマイクロン・テクノロジーが約13%で追う展開だ。

上位4社でほぼ9割を占める、極めて寡占度の高い市場である。

キオクシアという”悲劇と復活の物語”

東芝から切り離され、上場を繰り返し断念し、それでも2024年12月についに東証への上場を果たしたキオクシア。その株価は上場直後こそ低迷したが、AI需要拡大によるNAND市況の回復期待を背景に、投資家の視線を集めはじめている。

キオクシアの強みは「BiCS FLASH」と呼ばれる3D NAND技術だ。積層数を増やすことで容量と効率を両立させるこの技術は、世界トップクラスの水準にある。ただし収益体質はまだ脆弱で、市況の波に業績が大きく左右されるという構造的なリスクを抱えている。

「応援したい日本企業」と「投資対象として見られるか」——その二つの視点を、株式投資家は切り離して考えなければならない。

マイクロンという”地味な実力者”

一方のマイクロンは、日本では知名度こそ低いが、米国市場では確固たる地位を持つ半導体メーカーだ。HBM(高帯域幅メモリ)分野でもサムスン、SKハイニックスと並ぶ存在感を示しており、AI・データセンター特需の恩恵を直接受けやすいポジションにある。

NANDだけでなくDRAMも手がけるマイクロンは、製品ポートフォリオの広さが強みだ。市況の谷間でも比較的耐えやすい体力があると評価されている。

投資家として見るべきポイント

NAND市場は「シクリカル(景気循環型)」の典型だ。供給過剰になれば価格は一気に崩れ、企業業績は赤字転落することも珍しくない。逆に、供給が絞られAI需要が加速する局面では、信じられないほどの利益が膨らむ。

だからこそ、「今どのサイクルにいるのか」を見極めることが、この業界への投資で最も重要な問いになる。

キオクシアを買うなら、日本企業への期待感だけでなく、NANDサイクルの位置を冷静に確認してから。マイクロンを見るなら、HBMとNANDの両輪がどう機能しているかを追いかけてほしい。

半導体は難しい——そう感じているあなたにこそ、IRセミナーで直接「中の人」の声を聞いてみることをすすめたい。数字の向こうにある戦略と意志を知ると、チャートの見え方が変わってくるはずだ。


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