逆日歩とは、信用取引で空売りした株が不足した際に、空売りした投資家が追加で支払う必要がある「株のレンタル料」のことです。通常、信用取引では株を借りて売ることができますが、空売りが増えすぎて貸し出せる株が足りなくなると、需給バランスが崩れ、逆日歩が発生します。
逆日歩が発生している銘柄は、それだけ空売りが集中している状態を意味します。このような状況で株価が上昇すると、空売りしている投資家は損失拡大と逆日歩負担を避けるために買い戻しを急ぎます。これにより買いが買いを呼ぶ「踏み上げ」が起き、株価が急騰するケースがあります。特に小型株や材料が出た銘柄では、逆日歩が株価上昇の引き金になることもあります。
一方で、空売りを行う投資家にとって逆日歩は大きなコストリスクとなります。逆日歩は日ごとに発生し、場合によっては1日で数%相当の負担になることもあります。そのため、株価が下がっても逆日歩の負担によって利益が減少したり、損失に転じたりする可能性があります。
投資判断においては、信用倍率や貸借倍率、逆日歩の発生状況を確認することが重要です。逆日歩が発生している銘柄は需給が引き締まっており、株価変動が大きくなる傾向があります。逆に、空売りを検討する場合は、逆日歩のリスクを事前に確認することで、予想外のコスト負担を避けることができます。
逆日歩は需給の異常を示す重要なサインです。逆日歩の発生は、踏み上げによる株価上昇の可能性と、空売りのコスト増加という両面を持っています。信用取引を活用する際には、逆日歩の仕組みを理解することで、より有利でリスクを抑えた投資判断につなげることができるでしょう。

