「品質の良い」と「利益率が高い商品」
というのは基本的に背反するものだと思います。
安い原価で作ったものは会社にとってもはいいものですがお客さんにとってはダメな商品を売るわけですし
高い原価で作ったものはお客さんにとってはいいものですが会社にとっては利益がでません。
しかし、利益率が高くてしかも良いものを創っていると北の達人コーポレーションは語っています。
北の達人コーポレーションは北海道でとれた素材で化粧品などを通販で販売しています。
いい!
と、実感できるものしか販売しないので新商品は少なくひとつひとつ大切に販売する手法をとっています。
確かに営業利益率は459/1940=23%なので結構高い気もします
他社と比べたら一目瞭然です。
■ファンケル
■資生堂
■シーボン
ということは、他社より粗悪品でボロ儲けなのではないかと思うのですが
ホームページで木下社長が説明しています。
この話によりますと商品原価は比較的高め=お客様にとってよいサービスを提供
と話しています。
アイショットクリームや
便秘にきくオリゴ糖など
本当に健康によさそうですが、そこまで価格も高い商品でもないので営業利益率がもっと少なくても良さそうです。
そこで他社と比べて本当に商品原価率が高いか調べてみました。
■資生堂 196/763=25.6%
■ファンケル 199/679=29.3%
■シーボン 195/960=20.3%
■それで北の達人は 46/167=27.5%です。
商品が全て同じではないし、全部調べたわけでもないので
厳密な比較ができませんが確かにファンケルには負けたものの資生堂・シーボンには勝っているため
「比較的高め」
という言葉は間違っていないということが証明されました。
では、なぜ利益が高いかといいますと
販売費及び一般管理費の比率が他社に比べて低いというのがいえます。
店頭ではなく通販のみという強みがここで生かされていますね。
ホームページを見て思ったのですが
どの商品もテレビの通販番組みたいに
商品に物語があって読んでいて面白かったです。
「商品の良さ」ではなく
「商品から産まれる物語によって、それを自分の物語に勝手につなげて購入」というのが営業のコツ
というのを仕事で聞いたことがあるのですが
それを地でいったホームページだと思いました。
だからこそものが売れるのですね!
■2017/04/02追記■
半年前にブログを書いてから北の達人はと2017年
株価上昇の達人になっていました。
短期で三倍です。
この半年で何があったかを考えてみましたら
■株式分割
■優待変更
などありますがそこまでの材料なのかなとも思います。
もしかしたら
これを会社PRに載せるのはどうかと思うのですが相場予測本に掲載され10倍になる!と考えた人が購入という可能性もあります。
でも、それだったら後が悲惨ですが、
ただ、単純に新商品が大ヒット
という可能性もあります。(^_^;)
今後北の達人は最近までは一年に2商品くらいの新商品だったのが10商品くらいになると記載されていました。
http://column.ifis.co.jp/company/tse/66216
それを先に織り込んでいるのかもしれません。
でも、新商品をそんなにだして健康食品のニッチ分野ばかりに進出することになり、利用者が少なく赤字の商品続きにならないのだろうか。とも思いますがそこは無店舗の強みで損益分岐点が低めでFacebook広告で効果的にターゲットに宣伝できるため勝算があるのかもしれません。
株はいつ爆発するのかわからない。そのような事を北の達人から改めて学ぶのでありました。