常に高いPERで推移している企業は(その価値が正当であるかはわからないのですが)
・将来的にも業績の好調なのが持続できそう
・優待が良い
など何かしら理由がある企業が多いですね。
MonotaROもその企業の1つであることは間違いありません。
業務用の工具通販ということで様々なものが販売されています。
ロープ
ダクト
耳栓とかも販売されています。
お客様を見ますと小規模の製造業・建設業がメインとなっています。
MonotoROの強さってなんだろう。と考えた時に1枚でわかる資料がありました。
これですと
・既存客は10%増で毎年買っている。
・登録者数も15%も年々増えている。
というのがわかります。
このペースですと
1.1*1.15=1.26なので
売上26%成長がこれからも見込めるということですね。
取扱商品数も900万点と伸びています。
どこかで天井とか・鈍化があるとは思いますが今のところはその兆候は見当たらないですし
だからこそ高PERで推移するわけですね^^
実はMonotaROを調べる前は
スタートトゥディや楽天みたいな日本人のITベンチャーが創業した会社だとずっと思っていました。
しかし、実際は微妙に違っています。
住友商事に在籍されていた瀬戸現会長の社内ベンチャーから始まっています。
なので初めは住友商事と
W W Graingerの共同で出資して設立しています。
なので初めの名前は「住商グレンジャー」です。
会長・社長とも住友商事出身です。
会社設立から6年後
「住商グレンジャー」から現在の「MonotaRO」に変更しています。
なぜこの特徴的な名前になったのか2009年の社長の(現会長)インタビューによりますと
https://www.monotaro.com/main/media/n/752/
「3つの意味がある。一つは、当社のサイトで欲しい商品がすべて手に入る〝モノが足りる〟という意味合いの語呂合わせ。二つ目は既存流通システムに一石を投じる〝流通の鬼退治〟という意味。3つめは〝メンテナンス・リペア・アンド・オペレーション〟。頭文字のMとRとOを大文字にして〝MonotaRO〟とした
とのことです。
住友商事もグレンジャーも大企業なのですから
自分の名前が外れる社名変更はあまりうれしくないか。
そして決まった名前が「MonotaRO」と知った時はどんな表情だったのか。
そちら側の視点での物語も知りたいところです。
でも、結果的に「モノタロウ」というとても覚えやすくかわいらしい名前になったのですから
今の好調さをみていたら社名変更は大成功となりますね。
別に悪いことではないのですがMonotaROの売上というのは
街の小さな工具店の売上を少しずつ奪っていることになります。
そう思うとネットというのは
少数の勝ち組とたくさんの負け組を二分する技術の進歩なのかなぁ。と
改めて思うのでありました。^^;