昭栄薬品の勢いがとまりません。
1週間で2倍です。
当ブログでは業績について気になることを書いたのですが、バリュー株として評価されているようです。
買う買わないにしろ
上場前に
『これってバーゲン価格では!?』
とわかっていたら見方が違ったのかなぁ。
と感じます。ぼくはバリュー株投資はあまりしないのですが、それでも手法はいろいろ勉強したほうがいいと感じました。
そこで後出しで意味がないかもしれませんが、今後第2の昭栄薬品が現れた時に少しでも気づくために、昭栄薬品がバリュー株と事前にわかる方法をまとめてみました。
1.公募価格の時価総額を調べる
まず東証のIPOのページに行きまして
http://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/
会社概要(一番左)をダウンロードしまして
これです。
上場時発行済株式総数を見ましたら
1148035株と書いてあります。
ということは
公募価格なら
1148035株×1350円=15.4億で
もし2000円なら
1148035株×2000円=22.9億になります。
ここまでは、IPO情報サイトをみればすぐわかるともいえます(^_^;
http://kabu.96ut.com/article/ipo/2016013/
公募価格(1350円)だと15.4億円と同じ事が書いてあります。
2.昭栄薬品の資産を調べてみる。
先ほどの東証のページでⅠの部(縦に3つ並んでいるものの一番上)をダウンロードしまして
これです。
42ページ,43ページをみたら
資産 134億
負債 85億
なので49億の純資産となります。
この時点で株価2000円の場合は22.9億ですのでかなりのバリュー株です。
しかし、資産があっても建物や機械など売れなくては意味がありません。しかし、現金と株はすぐ換金できます。
そこで16ページを見てみましたら
② 同社株式の保有について
当社は、長期保有目的で主要取引先の株式を保有しております。平成27年3月期末における投資有価証券残高
は5,203,402千円であり連結総資産額の38.7%を占めており、うち同社株式は同4,169,460千円(連結総資産の
31.0%)であります。また、当社はこれら保有株式にかかる剰余金の配当を受領しております。当該受取配当金の
額は平成27年3月期において69,006千円であり、うち同社株式に係る受取配当金は48,643千円となっておりま
す。
これらの状況から、同社株式をはじめとする保有投資有価証券にかかる株価の変動、配当金の増減が生じた場
合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
と、書いてみます。つまり花王で41億トータルで52億持ってますよー。と書いています。
38ページにはすべての保有株の詳細が書いてあります。
昭栄薬品は業績的に赤字にはなりにくいと思いますので、
ざっくり結論を言いますと(債務とかは影響少ないので省きます。)
株価2000円だと時価総額52億円の株+毎年3億円程度の経常利益黒字が22.9億で手に入る状態になります。
これだと確かにお得ですし、上場前日までに調べることができますね。
で、まとめてみて気がついたのですが、今までの事を知っていたとして、お金に余裕があったとしたらぼくは昭栄薬品に投資するかと思ったら多分できないと思います。
なぜなら、ぼくはバリュー株投資をあまりしたことがない→成功したことないのでいいイメージが持てないし郵政グループなどバリュー株の失敗例を考えてしまうので、経験があまりない=怖い と思ってしまうのです。(>_<)
そう思うと
■知識を得ることと知識を活かすことは別物■
というのを、改めて知ることになりました。
追伸 まあ、自分の得意な方法を見つけてそれ以外しない。というのでもいいとも思うのですが、技をたくさん持てるというのはないものねだりでうらやましかったりするのです(>_<)