新興・中小型株分析

ロックオン(3690)はテックビューロのブロックチェーン導入でどうなるかを考えてみる。

さくらインターネットで似たような事書いたかもしれないのですが
話題になっているので書いています。

ロックオンもテックビューロ社と提携を結びまして株価が絶好調です。今回のはECサイトとの提携です。

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これによりまして従来の1/3のコストで運営できるようになります。

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どう読んでも劇的な進歩です。
こうやってブロックチェーンの技術は使われていくのかと感動しますし
これからもさまざまなフィンテックに応用されると思いますね。

ただ、ぼくは正直言いまして今回の事でそんなにロックオンの売上とかの利益が変わるのかなぁ。と思いました。
理由を3つ述べますね。

EC-CUBEは無料利用者が多い

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EC-CUBEはオープンソースなので無料です。
ただ、商用でソースコードを秘密にしたいというお店は有料になります。
(もちろん決済サービスなのは別に料金はかかります。
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そうなると小型店に関しましては、そんなに取引もないわけですから別に無料の今のままでいいではないかということになります。
そうなると中型店のみがターゲットになるので利用者は限られてほとんどが今までどおり無料ということになります。

裏切られたお客さんは簡単に戻らない。

現在のEC-CUBEの売上は約5億円です。
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先述の通り小型店は無料で使っていると思いますのでメインは中型店・大型店ということになると思うのですが
いくらブロックチェーンで早くなったということで今あるサーバーを引っ越しをして移りたいと思うのでしょうか。

もし、その理屈が正しければ銀行の金利が一番高い所が一番資金を集めるはずです。
でも、UFJなど今まで慣れしんだところのお客さんが金利だけで大きく資産が変わることはなく
今までの繋がりがあります。逆に一度裏切った製品に対して戻るというのはかなりハードル高いと思います。

資料には今までサーバーの欠点で他社製品に乗り換えた方が多いと書いていますが
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乗り換えたお客様が良くなったからといって戻ってくると考えるのは早計だし
小型店から中型店に成長するのには店舗数に限界があるような気がします。

他社って指を加えて見てるだけなのか

(これを書いたらなんでも言えてしまうのですが書きますね)
とはいえこの図を見ていたらどうみても毎月のランニングこすとが劇的に違うのでロックオンの方がよいような気がします。

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でも、本当に他社製品が劣っている状況だったとしたら他社が指を加えてみているだけなのでしょうか。
ブロックチェーンといえばテックビューロの感じはしますが福岡県のベンチャー企業もブロックチェーン技術を使ってますし

ブロックチェーン技術を応用した使用権をコントロールできる電源ソケットのプロトタイプを開発
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000016959.html

Orbもさまざまな出資を受けています。

ということは、他社でもできる技術の可能性があります。
先程も書きましたがECサイトのソースを行ったり来たりというのはできないはずですので
もし他社も似たようなことをやる(本当に凄いのであればやると思います。)とわかったなら
ロックオンになびかないのではないかと思います。

さくらインターネットでも感じたことなのですが「なぜIRではなくプレリリースで発表するのか?」というのが自分としては腑に落ちていなかったりします。本当にすごい技術で売上に直結するのでありましたらIRにしてもいいのではと思うのです。でも、フィンテックには間違えありませんので頑張って欲しいですね!

追伸 とはいえ株価はまったくわからないです。思惑でまだまだ行くかもしれませんし行かないかもしれません^^;

 

 
     

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