アキュセラに次ぐもしも上市したらどうなるかシリーズ第二弾です。
ってこのシリーズ続くか疑問ですが。。
グリーンペプタイドについて上場時に調べて見たのですが違う観点で書いてみます。
はやりフェーズ3というのはもう少しで上市できるということで期待が高まりますね。
現在のグリーペプタイドは時価総額約380億円です。
ということはざっくりPER20として将来純利益19億円以上今後見込めるということになります。
そこで思うのですがもし結果が良好としてグリーンペプタイドはどれくらい稼げるのでしょうか。
そんなのわかるわけがないのですが妄想で書いてみます。
グリーンペプタイドの表を見てみたらドセタキセルをライバルとして考えているみたいです。
ドセタキセルを現在投与されるような患者を対象にグリーンペプタイドのがんワクチン新薬を販売していこう。ということになりますね。
ドセタキセルはサノフィ社が販売しています。
http://www.anticancer-drug.net/plant_alkaloids/docetaxel.htm
サノフィはパリの会社で
もちろん外国のページがありまして
もちろん上場もしています。
そこで売上を調べてみようと思ったのですが全体だと350億ユーロ(4.2兆円)の売上があります。
この中でドセタキセルの売上を見ようと思ったのですが
がんの売上は1504Mユーロということは全体の5%程度(2100億円程度)というのはわかるのですが
ドセタキセルはいくらかよくわかりません。
困ったなぁ。と思いグーグルで調べてみましたら
ミクスonlineというサイトに2014年度の日本の売上が掲載されていました。
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/51401/Default.aspx
タキソテールは161億円の売上をあげています。
ただ161億円の中でタキソテールは前立腺がんだけではなく、乳がん、肺がんの患者も対象になります。
http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20150428.html
がん患者数は
肺がん 133500人
乳がん 89400人
前立腺がん 98400人 ですので
前立腺がん患者は
98400/(133500+89400+98400)=30% になり
161億円☓30%=48.3億円の売上になります。(もちろんこれは適当な計算なので実際は不明です。あくまで仮定です^^;)
ということは50億円のドセタキセルの市場からシェアを奪ったとしても
今の段階では純利益19億は結構難しいと思います。
製薬というのは本当に長く険しい道ですし
道を登ったとしても爆発的に売上があるとは限りません。
そう思うと創薬ベンチャーの努力を考えたら本当に素晴らしいと思いますし
今回のフェーズⅢも成功して欲しいと心から思うのでありました。
追伸
読んだあとに
「何を言っているんだ!前立腺がんがOKからほかのがんでもOKではないか。」とか
「日本以外でも小野薬品みたいな世界で承認されたら爆発的に増えるのではないか。」というご指摘を受けそうです。
もちろんその可能性はあると思います。
ただ、今回は現状グリーンペプタイドが申請している段階で書いてみました^^;
追記2016.6.12
肝心な事を忘れていました。
それはサノフィは開発した薬をサノフィの販売網で
販売することができますが
グリーンペプタイドはサノフィとか武田薬品とか
大手に販売を依頼しなければいけません。。。
となると別に手数料がいるのでは。。(..;)