築地市場が時代の流れにのるということで
その中で新たなビジネスも生まれます。
日本エンタープライズ築地市場の電子商取引システムを独占的に受注しました。
築地市場というのは
言うまでもなく日本最大の魚市場です。
1日の流通額は15億円を超えます。
営業日が264日ですので
15億円×264日=3960億円年間流通があります。
これの電子商取引のシステム手数料が売上となりますので凄い金額になりそうです。
では、実際にどれくらい儲かるのでしょうか?
それが解れば株価も推測できるのですが
正直言うとできません(@@;)
(できないから株価を暴騰させることができるともいえますが。)
手数料を1%として
全部なればそれだけで40億円近い売上になり
日本エンタープライズの売上に近い金額をあげれますが
とはいえこれは最大限の絵餅の話で
気になるところがまず2つあります。
まず当たり前ですが
◆現在の取引は電子商取引ではない。
ということです。
今までの取引は直接現場に向い仕入をしています。
となりますと、むかしからの魚屋さんが
インターネットを使いこなせるのか?
というのと
直接魚をみて仕入れをしている人が
見ないでネットで仕入れに切り替えるのか?
という疑問がうまれます。
目利きというのは職人技ですので
それをしないで仕入れって
職人になればなるほど
できないのではないかと思います。
(別の言い方をすれば職人とは関係ない仕入れの仕事なら価値が産まれそうです。)
あと1つは
◆様々な業種が協力している事業でそこまで手数料をとれるのか?
ということです。
『いせなり』と調べますといせなりのページよりも
先にソニーペイメントのページがでてきます。
そこに今回のビジネスモデルの流れが書いてありまして
◆オリコ
◆ソニーペイメント
◆三井住友カード
との共同で行っていることがわかります。
ということは、電子商取引でかかる手数料はこれらの会社と売上はわけると思うのです。そう考えたらいなせりに利益が残るかなぁ。と思います。
とはいえ、このシステム受注するのに
日本エンタープライズは凄く努力されたと思いますし、途中撤退みたいな事は築地市場の名にかけても絶対ないようにするはずですので、(規模はわかりませんが)それなりの売上は見込めるし、年々電子商取引は増えていくことが予想されますのでとてもいい受注なのは間違いないと思います。
今までITの入る余地がないところでもこうやって入っていき便利になっていくのだなぁ。と改めて思うのでありました。