富士ソフトサービスビューロの日本年金機構の競争参加資格一時停止
コールセンターやBPO事業を展開している富士ソフトサービスビューロが日本年金機構から9ヶ月の入札停止を受けました。
簡単に書けば
「たくさん請求していたので、ペナルティーで9ヶ月募集停止」との事です。
日本年金機構からみたしたらペナルティーを与えるレベルですから相当ご立腹なことなのでしょう。
日本年金機構の仕事は約4割(40億円)です。
富士ソフトサービスビューロのコールセンター事業の売上は半期で24億円ですので
コールセンター事業の70%以上が年金機構ということになります。
日本年金機構との契約が「ある」と「ない」では全く意味が違ってきますね。
日本年金機構
富士ソフトサービスビューロの株価について考える
さて、富士ソフトサービスビューロは日本年金機構の9ヶ月入札停止がでてから、二週間で三割ほど下落しています。(問題発覚は1月21なのでそこからみたら約4割減ですね。)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=6188
そこで
この影響は三割減は適正なのか?
今後の要因を考えてみます。
(そんなのわからないよ!今が適正株価!と言われたら、その通りなのですが無駄に考えてみます。)
富士ソフトサービスビューロの楽観シナリオ
■契約は複数年契約なのでいきなり4割減ではない
■9ヶ月立場入札再開できるので業績は復活できる
日本年金機構との契約は「複数年」です。
ですので、9ヶ月停止しても契約がなくなるわけではないですし、売上がいきなり大きく減るわけではない可能性があります。
富士ソフトサービスビューロの悲観シナリオ
■9ヶ月後も落札で負ける
9ヶ月の間に別の企業が落札するとして、その企業は「うちは繋ぎです。あとは富士ソフトさんお願いします。」には絶対なりません。シェアを奪おうと思っているはずです。そうなった時に今まで経験がない。との理由ができなかった事が経験あり(問題なし)になるのですから富士ソフトサービスビューロ(経験あり、問題あり)と争って入札に勝てるのだろうか。と思うのです。
■利益率は変化しないか?
今まで想定以上の請求をしていたということは、もし入札しても想定以上をこっそり請求する事はできないと思います。そこで適正に請求すると今までよりも利益率が下がる可能性はないか?
というのは気になるところです。
あと蛇足ですが、仕事が減った時に、アルバイトの解雇はあるのだろうかというのも気になります。(なければ人件費で赤字幅広がりますけど、大量解雇すれば職場環境はかなり悪くなりそうです)
今後の展開も注目ですね。