半年前にシャープがホンハイ傘下に入り、これで復活する。と考えたら
シャープの株価は3倍以上になりました。
「半年でなんとかなるのならなぜ今まで何もしなかったのか?」
という疑問が付きまといますが(本当に無能だったのかもしれません。)
株価はともかく経営はどうなのか調べて見ました。
今回の決算を見て見ますとディスプレイが急激に復活しています。
営業利益にしてもディスプレーが前期 3Q-110億→今期3Q 110億円と利益が出ています。
その結果4半期ごとに見て見ますと営業利益が良くなっているのがわかります。
でも、よくよく見てみると売上は減少しているのに利益が出ている構造になっています。
内訳を見て見ますと「コストダウンで430億円」「経費削減で110億円」と大きく改善しています。
そんなに簡単にコストカットできるものなのか。という感じです。
・子会社の再編
・サプライチェーン改革
というのは下請けが結構大変な思いをしているのではないか。と思います。
ただ・・・と思うことが次のページに書いてありまして
構造改革の内容です。
これを見て思ったことがありまして今までのシャープは
・借入金の金利低減について最良の努力をしていなかった。 可能性がありますし
一番びっくりしたのが
・マネージャーになると降格がなかった。
ということになります。
(転職経験がないので比較経験がないのですが)僕の勤務先はそんなに厳しい企業ではないと思っているのですが降格制度はあります。
今回しャープが降格制度を導入したということはそういうことですよね。
その背景を考えると色々甘いところが企業風土してあったような気がします。
シャープの厳しい=トヨタの普通
なのかなぁ。と妄想しています。
損益計算書です。
売上総利益は同じながらも販売費及び一般管理費が格段に減っているのがわかります。
まだまだ構造改革が進んでいないところもあるということはまだまだ改善されるのかもしれません。
さて、シャープの設備投資が3Qから劇的に増えています。
ディスプレイはテレビ・スマホもそうですが
大型ディスプレイの需要も今後も増えてきそうな気もします。(乃村工藝社など堅調に推移してますね。)
書いていて思ったことが
「前任者はなぜできなかったのだろうか。」
と一言に尽きます。
思うに、労働組合とか強そうで色々な改革をしようにもできない所が多々あった。
といった側面もあると思うのですが、それにしてもお金の流れが全然違います。
企業を見るというのはトップは大切ということを改めて思うのでありました。