「株価は未来を織り込みに行く。」
というのはぼくの好きな言葉なのですがこの言葉には大きな弱点があると思っていまして
その未来がいつかはわからないのです。
・3ヶ月後の未来
・1年後の未来
・10年後の未来
では、まったく意味合いが違います。
その未来は何処なのか。
そんなことを株価を見ながら考えるお話です。
シノケングループはアパート経営をメインにしていまして
業績もずっと好調です。4年で3倍とは凄いですね。
で、あくまで想像になるのですが多分上方修正すると思います!
なぜなら1Q2Qの売上が363億円で
アパート販売を見ると受注が532棟あります。
上期の引き渡しが230棟ですので 532/230=2.3倍です。
アパートは大体半年先の受注になると思いますので3Q4Qはアパートにつきましては
168億*2.3倍=386億円アパート販売だけで売上が出る可能性があります。シノケングループはアパート販売は半分くらいの割合なのでこれは上方修正確定だと思います。
ただ、正直言いますとシノケングループは上方修正を織り込んでいる株価とは思えません。PER7ですので上方修正したら5とか4とかになりそうですし
株価も3000円になっても現状でPER10です。(ここから上方修正する予定。)
もちろん不動産業界なので自己資本比率が25%というのも理由の1つかと思うのですがそれでも低いような気がします。
で、なんで低いのだろうかと考えた所
「上方修正後に来る貸出金利上昇からくる売上減少を織り込みに来ているのか?」
と思ったりしています。
「土地がなくても、自己資金が少なくても、アパート経営はできる!」
というのはシノケングループのメインフレーズです。
ということは、シノケングループがお金をプレゼントではなくて
ローンを組んでアパートを建てることになります。
そのローンの金利が9/21の日銀会合での0%維持目標というのは
7月みたいなマイナス金利に日銀はしたくないという現れだと思います。
ということは今からローンでアパートを建てる人は
◆ローンが上る可能性があり今までより利回りが低くなる。
という心配がありますし
◆好調が続いたら地価がより上がり利回りが低くなる。
という2つ理由により今年の上半期に買った人と比べて利回りが低くなるアパート経営になります。
その状態でずっとずっとアパート経営ビジネスモデルが続くことはないというのを織り込みにきているのかなぁ。とも思います。
でも、その悪化したというデータはまだでていません。
ということは単純に
◆上方修正を織り込んでいないだけ。
という可能性もあります。
「株価は未来を織り込みに行く。」
その未来がいつなのか教えて欲しいとシノケングループの株価を見ながらぼんやり考えるのでありました^^;