バイオ株分析

そーせいグループ (4565)子会社が提携を結んだAllergan社(アラガン)についてさくっと調べてみた。

いいタイミングでいいIRが出てくれたらなぁ。
と思うことはありますが大半は夢に終わりでてくれません。
万が一出たとしても期待通りの値動きになるのはまれです。

その点で考えたら、いいタイミングでIRがでてそれが株主のななめ上を行っていて
株価も素直に反応するそーせいグループは素直に凄いと思います。

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ぼくはバイオに関しては薬が上市して
いつ利益が安定してでるかわからないと思って投資していないのですが
(ちなみに、ぼくが投資していない銘柄に対して書くのがこのブログのマイルールです。)
そーせいに投資された方は利益が出るわけです。
なので、儲けている方々に対しましては素直に凄いと思っています。

さてさてIRを見てみましたら
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アルゲン「はじめに137億円あげます、研究成果によって730億あげるよ。それで販売されたら2743億円あげますよ。さらに売れたらもっとあげます。」という契約です。
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そーせいの今期の売上は82億ですので一時金だけで来期は売上がたちますね。
それにしても一時金をぽんと137億渡せるAllergan社ってどんな会社なのでしょうか。
薄い内容かもしれませんが調べてみました。
アラガン社はアイルランドの製薬企業です。
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去年、アクビタスがアラガンを買収してアラガンに社名を変更して
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さらにそのアラガンをファィザーが買収して合意したのですが
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最近、合併が撤回されています。

合併理由が「アラガンのアイルランドに本社を置くと税金が安くなる」というのもあったみたいです。
パナマ文章もあることですし過剰な節税には敏感になっているのも理由にあるのかもしれません。^^;
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それにしてもむかしの地銀の合併みたいに薬品業界は凄いことになっているのですね。

アラガン社はNYSEに上場しています。
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時価総額は962億ドルということは10兆円レベルですね。
武田薬品が時価総額4兆円ですので規模の凄さがわかります。
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長期チャートをみてみたら6年でほぼ10倍を達成しています。
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ということは業績はどんな感じなのだろうか。と思って調べてみましたら
2011年-2012年は黒字ですがEPSは2とか0.7です。それこそ株価でも30ドルくらいが妥当なのかもしれません。
2013年から売上は伸びていますが赤字になっています。
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2014年2015年も売上伸びていますが赤字です。
(2015年は税引前が赤字で利益がでているのは買収効果なのかもしれません^^;)
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強引にまとめてみますと
売上は4年で3倍になっていますが利益はほとんど追い求めていない。
という事になります。
それでも、株価がついてきているということは将来の成長性を株価が認めているということになります。
まるでアマゾンみたいです。

今のそーせいグループがなぜ無理だと思う大きな規模の買収にでたかを考えた時に、
製薬会社業界では日常茶飯事で世界で大規模な合併が行われているいるのが原因なのかもしれないと強く感じました。
「強くならないと生き残れない」と感じたからこそHeptares Therapeutics Ltdを買収したのですね。
こういった冒険ができるのは素直に凄いと思いました。

書いていて思ったのですが、世界の製薬事業は日本だけではわからないことであって
だからこそ世界に視野を拡げることが必要だと改めて思うのでありました。

追伸

英語がしっかり勉強できたら決算短信も読み込んで書けるのに。と今更ながら英語の必要性を書きながら強く感じる。。。^^;

 

 
 
     

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