むかしは『文具なんてどれも同じではないか。』と思っていたのですが
最近は『どれも同じではない。商品によって書きやすさが違うし握った感触も違う。』と思うようになってきました。
そんな中、衝撃的だったのが数年前に登場したフリクションだったりします。
温度で文字が消えるなんて、それを商品化までするとは技術の最先端をつぎ込んでる感じがします。
同じパイロットでメジャーのボールペンのアクロボールもとても書きやすく(ぼくは三菱鉛筆のJET STREAMと同じくらいつかっています。)
なぜ書きやすいかというと、インクに工夫があり粘度を1/5以下にしているとのことです。
正直言いますと文具は食品産業と同じでそこまで売上とか変わらないのではないかと思っていたのですがパイロットは四年で1.5倍になっています。ということで、パイロットについて調べてみました。
パイロットは大正7年に万年筆の製造で創業しています。そろそろ創業100周年になりますね。あと、昭和二年からシャープペンの製造もしていて思ったより歴史が長い事を知りました。
海外展開も盛んで
直近の決算ですと売り上げの半分が海外となっています。
しかし、全体的に売上は伸びていますが利益に関していえばほとんど日本で稼いでいて海外はまったく利益を産んでいません。海外の文具があまり浸透していないのはこういった収益構造が理由なのではないかと思います。
日本市場の説明を読んでみると最近好調なのはフリクションの影響が大きいみたいですね。
ただ、これも世界によって微妙に違っていて、北米地方を読むとアメリカではG-2が好調と書いてますし、
またブラジルでは不況を不振の原因にあげていました。経済が疲弊するとむだに文具を買わないのかもしれませんね。
書いていたら文具の世界の奥深さを知ると同時に文具の商品開発って化学の実験みたいで面白そうと化学の知識がほとんどない僕が無駄に妄想するのでありました。(..;)