大型株分析

ボールペンの世界をのぞいてみる。(パイロットコーポレーション 7846)

全画面キャプチャ 20160515 01145

むかしは『文具なんてどれも同じではないか。』と思っていたのですが

最近は『どれも同じではない。商品によって書きやすさが違うし握った感触も違う。』と思うようになってきました。

そんな中、衝撃的だったのが数年前に登場したフリクションだったりします。

全画面キャプチャ 20160515 01236

温度で文字が消えるなんて、それを商品化までするとは技術の最先端をつぎ込んでる感じがします。

同じパイロットでメジャーのボールペンのアクロボールもとても書きやすく(ぼくは三菱鉛筆のJET STREAMと同じくらいつかっています。)

20160515_092022

なぜ書きやすいかというと、インクに工夫があり粘度を1/5以下にしているとのことです。

20160515_092105

正直言いますと文具は食品産業と同じでそこまで売上とか変わらないのではないかと思っていたのですがパイロットは四年で1.5倍になっています。ということで、パイロットについて調べてみました。

全画面キャプチャ 20160515 01323

パイロットは大正7年に万年筆の製造で創業しています。そろそろ創業100周年になりますね。あと、昭和二年からシャープペンの製造もしていて思ったより歴史が長い事を知りました。全画面キャプチャ 20160515 01749

海外展開も盛んで

全画面キャプチャ 20160515 01358

直近の決算ですと売り上げの半分が海外となっています。

しかし、全体的に売上は伸びていますが利益に関していえばほとんど日本で稼いでいて海外はまったく利益を産んでいません。海外の文具があまり浸透していないのはこういった収益構造が理由なのではないかと思います。

20160515_095027

日本市場の説明を読んでみると最近好調なのはフリクションの影響が大きいみたいですね。

20160515_095056

ただ、これも世界によって微妙に違っていて、北米地方を読むとアメリカではG-2が好調と書いてますし、

20160515_101608

またブラジルでは不況を不振の原因にあげていました。経済が疲弊するとむだに文具を買わないのかもしれませんね。

20160515_095142

書いていたら文具の世界の奥深さを知ると同時に文具の商品開発って化学の実験みたいで面白そうと化学の知識がほとんどない僕が無駄に妄想するのでありました。(..;)
 

 
 
     

-大型株分析