映画は大半の場合「見ていないもの」を「興味で誘って」集客するのですから
ほんとうに難しい商売だと思います。
その上内容がいい映画を作ったとしても動員がなければダメなので初動が必要になっていきます。
そんな中、東宝配給の2本が確実に日本を席巻していますね。
シン・ゴジラは60億円突破していますし
http://www.cinematoday.jp/page/N0085797
君の名は。はシン・ゴジラの超えるペースの動員を記録しています。
2大ヒットしたので東宝を調べてみたら今年のヒットは今年の要因だけではないと思うのです。
東宝は今年調子いいというよりここ五年間利益が上がっています。
調べてみたらはやり映画事業が伸びています。
制作している本数(映画営業事業)はそんなに変わっていないけど売上4年で1.4倍です。
ヒットの確率が増えているのがわかります。
ただ、シネコン(映画興行事業)は堅調に増えているので、こちらの4年の35%の伸びの方が安定収入になるのかもしれません。
今回のシン・ゴジラと君の名は。で40億以上が4本以上は確定しています。
これが凄いことなのか。と見てみましたら
40億以上が4本はコンスタントにでていましたね。
ただ、このペースで推移すれば「君の名は。」は「風立ちぬ」ペースで現在推移していますし
その2014年は「風立ちぬ」以外が今いちなので今年は期待できそうです。
先ほど東宝の映画でヒットを産む能力が上がっているのではないか。と書きましたが
一番は「ドラえもん」で感じます。
2012 36億
2013 39億
2014 35億
2015 39億
2016 40億
と今年40億突破というのは
ドラえもんの人気が増えたというのは考えずらいので(もともと大人気。)
東宝の営業方針とかいい意味で変わったのかなぁ。と感じます。
ただ、映画のヒットは水物ですし
東宝の映画制作事業は 492億/2294億=21.4%です。
もちろん配給でも恩恵がありますが、舞台や不動産など多角化経営をしていますので
業績にそこまで莫大な影響があるのかな?とも思いました。
でも、大変だとは思うのですが
外から見ていたら、
人の心を動かすことができる映画事業は綺羅びやかで素晴らしい仕事だなあ。と書きながら思うのでありました。