ネット広告のフリークアウト・ホールディングスがM.T.Burn解散のための下方修正を発表しました。
LINEが新しいシステムを利用するというのはフリークアウト側からみればかなり辛い理由ですね。
今回は持分法適用企業なので、利益のみが減ります。
損益計算書のここの部分になりますね。
今回、半年で7億円の利益減を予定していますが、これですと
上期 1.3億円(それも去年より減益)
下期 7億円
というのは少し考えずらいものがありますので、もしかしたら解散しなくてもM.T.Burn関連の下方修正があったのかもしれませんね。
さて、今後のフリークアウトについて少し妄想してみました。
現在の時価総額は282億です。
M.T.Burnがなければ赤字拡大ですので
これは高いと言わざるをえません。
と、言いたいところですが
フリークアウトの中期経営計画ではEBITDA https://kabu.com/sp/glossary/1205139_3152.htmlで
来期30億円を予定しています。
これですと(純利益20億と仮定すると)PER14と成長株としては割安水準です。
とはいえ、M.T.Burnの利益もなくなるわけです。今回7億円の利益減の発表ですが、もう少し多そうです。
それでもこの予定通りの売上の伸びならすぐカバーできるのではないか。とも思うのですが
もうひとつ気になることがあります。
それは
売上190億→330億というのは可能なのか?
ということです。
どのくらいかと言いますと
四半期の売上が46億ペース→83億ペースになる事を意味します。去年以外は3Q<2Qなので下期が今から爆発的が想像しにくいのです。で2020年度他のネット広告が今年より好調になる理由は何なのだろうか。と思うのです。
ただ3Qからは買収した子会社の影響で売上は12億ほど伸びるのですが
それでももう少し足りるのかな?とも思います。
それとあと1つ気になることがありまして「価格競争になっていないのか?」ということです。
フリークアウトの売上を伸ばしているのは「DSP」が一番牽引しているのですが
一年前に比べて売上が1.6倍になっているのに
利益は3.4→2.9ほど15%ほど減っています。
かなり利益率が落ちていますね。これはDSP同士で価格競争しているから?と推測しているのですが、それだと来期の利益回復というのはM.T.Burn抜きでもありでも厳しいのではないかと思います。(フィンテック売上年間50億も気になるところですが今回は割愛します)
厳しい事を書いてしまいましたが、そんな事は杞憂に終わるのが一番です!
これからの成長がも楽しみですね!